医療や介護での歳出改革、サービスや窓口負担を変えず、どれくらい財源が確保できるのか明らかにすべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2024年4月11日衆議院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会

○城井委員
時間も迫ってまいりましたが、最後に一問だけ。
大臣はこれまでに歳出改革ということをおっしゃってこられました。
ただ、通告でいうと2つ目になりますが、改革工程では検討メニューにとどまっています。
これまでも、政府から、幾度となく、歳出改革はどの項目でやりますかと聞いてきたんですが、医療や介護での歳出改革は相当厳しい道のりだと思います。
これまでの3,700億円をたたき出してきたところでも相当に苦労してきたのに、あと、どこから搾り出すつもりなのか。
歳出改革に大きく貢献する具体的な取組を幾つか教えてほしいと思いますが、お答えいただけますか。
これは厚生労働省からお願いします。

○塩崎大臣政務官
城井委員からの御質問にお答えします。
この歳出改革に伴う加速化プラン、こちらを閣議決定しておりますが、この財源確保に当たっては、令和5年度から令和10年度にかけて、公費1.1兆円を確保することとされております。
具体的に、例えば令和5、6年の予算編成では、薬価等改定といった歳出改革を行いまして、公費で3,700億円、これを確保したところでございます。
また、令和7年度以降における歳出改革の具体的な内容を今御質問いただきましたけれども、こちらにつきましては、毎年度の予算編成過程において積み上げていくものでございますので、現時点で一概にお答えすることは難しいということは御理解いただければと思います。
ただ、昨年閣議決定した改革工程において、例えば、窓口負担の見直し、医療提供体制の効率化、そして介護分野におけるICTの活用など、かなり幅広いメニューを具体的に列挙しているところでございまして、これらを、今後の改革努力を継続して、令和10年度までにしっかりと公費削減の効果を積み上げてまいりたいと思います。

○城井委員
メニューだけでは不十分。
それがどれぐらい歳出改革に貢献するかというのを示していただかないと、説得力はありません。
しかも、この歳出改革の内容次第でサービスの悪化や窓口負担の増加、受診控えにつながるということがあっては、国民に対して納得のいく中身にはならないということを申し上げて、時間が参りましたので質問を終わります。
ありがとうございました。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)