裏金の疑いのある自民党衆議院議員51名全員が完全公開の政治倫理審査会で国民に説明するべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2024年2月26日衆議院予算委員会
○城井委員
時間も限られてまいりましたので、続いて、今回の裏金の疑いのある自民党衆議院議員51名全員の政治倫理審査会での弁明について総理に伺います。
自民党の調査では、この裏金疑いの議員は、衆議院議員で51名、参議院議員で31名、合計82名でした。この間、この82名からは国会に対する説明がなされていません。
このうちの51名の衆議院議員は、衆議院政治倫理審査会に出席して自ら国民に説明をすべきです。
総理も、これまで、今後もあらゆる機会を捉え、国民の信頼回復に向けて説明責任を明確に果たすよう求めていくとおっしゃっております。
本日の委員会でもそのような趣旨の答弁がありました。
政倫審での弁明は、まさに説明責任を果たすあらゆる機会のど真ん中だと考えます。
全員に対して、この51名全員に対して、政倫審での弁明を促すべきです。
さて、総理、午前中の野田佳彦議員と総理のやり取りの後、12時から政倫審の幹事会が開かれました。
自民党からは何と、傍聴、撮影、録音、院内テレビ、会議録のいずれも許さないとの完全非公開が提案され、我々野党からは完全公開を求め、幹事会は休憩となっています。
総理、なぜ自民党は政倫審の完全非公開を提案したんですか。
我々からは完全公開を主張しましたが、自民党が反対したわけです。
完全非公開提案をした自民党、この総裁は、責任者は、岸田総理、あなたです。国民に説明責任を果たすと言いながら完全公開に反対するとは、国民への裏切りです。
話が違います。
どうやって国民に内容を届けるんですか。
映像も議事録もマスコミ取材も含めて完全公開すべきです。
今からでもこの場で、自民党総裁として政倫審の完全公開を指示してください。
○岸田内閣総理大臣
これは午前中1回お答えいたしましたが、衆議院の政倫審の規則第23条1項において、まず、傍聴は許さない、これを明記した上で、第3項において、傍聴について対象となる議員の意思を尊重する、このように規定されています。
そういった規定に基づいて今調整が行われていると承知しています。
こういった規定がありながらも、過去においては、完全な非公開もあれば、議員のみの傍聴もあれば、議員とマスコミの傍聴といった形態もありました。
そして、逆に、完全な非公開というのは、過去、長い歴史の中でも一件しかないというのが実情であります。
こうした中で、説明責任を尽くす観点から最良の方法が取られること、これを期待しております。
いずれにせよ、あらゆる場面を通じて説明努力を促していくことは党の基本的な方針であります。
○城井委員
期待では駄目なんです。
総理が指示して自民党が賛成すれば、完全公開は決められます。
完全非公開では国民に説明が届きません。
説明責任を尽くすよう促していきたいと言いながら完全非公開では、全く反対の状況です。これでは国民は納得しません。
これまでも弁明の機会を求めている議員は自民党の中にもたくさんおられました。
出てくるのはたったの5名です。
二階派の会長、二階俊博議員はなぜ出てこないんですか。
萩生田議員や下村議員はなぜ出てこないんですか。
1,000万円以上の莫大な裏金のあった議員もなぜ出てこないんですか。
国民は見ています。
総理、最後にお聞きします。
是非、裏金関係議員全員の政倫審での弁明、出席を促してください。
○岸田内閣総理大臣
先ほど申し上げた政倫審の規則に基づいて、政倫審の形式について今関係者が議論を行っております。
いずれにせよ、あらゆる機会を通じて説明責任を果たしていく、これを党としても促していく、この方針は変わりません。
○城井委員
国民は納得していないと思います。
引き続き全員の出席を求めていくことを申し上げ、質問を終わります。
ありがとうございました。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)