門限10時の福岡空港から行き先変更、24時間運用可能な北九州空港の受入体制と機能を強化すべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2023年4月19日衆議院国土交通委員会

○城井委員

続きまして、通告を一問飛ばしまして、福岡空港からの北九州空港へのダイバートについて伺います。

資料として、新聞記事を皆様には配付しております。

御覧ください。

市街地にある福岡空港では、都心にある立地から、着陸できるのは午後10時までと門限が設けられています。

このいわゆる門限に間に合わず、飛行機が出発地に引き返すケースが今年だけでも既に3件起きていて、福岡県などが解決策を検討しています。

4月14日には、北九州空港で受け入れる体制をつくるための検討会議が北九州市で初めて開かれました。

北九州空港への行き先変更なら、出発地に引き返すよりは利用者の負担を軽減できるのではないか。

特に北九州空港は24時間運用可能な海上空港で、深夜の騒音問題も解決済みです。

現場の声を聞きますと、修理部品の確保ですとか降機後の交通手段の確保など、なかなかに大変だというふうには聞いています。

具体的な対応を、やはり国の空港でありますから、国としても取り組むべきだというふうに考えます。

具体的には、門限がある福岡空港や、また九州で申しますと鹿児島空港もそうなんですが、そうした門限がある空港からのダイバートも念頭に、24時間運用可能な北九州空港を、いざというときの防災拠点としての役割も視野に入れた機能強化を行うべきと考えますが、この福岡空港からの行き先変更への対応改善について、大臣の見解をお聞きします。

○斉藤(鉄)国務大臣

航空会社は、当初目的としていた空港に着陸できない場合に備え、あらかじめ代替空港を選定しております。

この代替空港の選定に当たっては、航空会社におきまして、本来の目的地までの距離、整備、グランドハンドリング等の体制、交通手段や宿泊先の手配の可否などを勘案し、決定されております。

御指摘の事案につきましては、航空機を運航していた日本航空からは、北九州空港は、整備、グランドハンドリング等の体制や、夜間の交通手段や宿泊先の手配に課題があることから、当時は福岡空港の代替空港にはしていなかったものの、その後、北九州空港を標準の代替空港先として設定したため、現在は、実際に代替空港に着陸する必要が生じた場合は、北九州空港の受入れ体制次第で、北九州空港に着陸する可能性があると聞いております。

一方、今般の事案を踏まえ、北九州空港の代替空港としての受入れ体制を検討するため、地元自治体や航空会社、交通事業者などで構成される検討会が立ち上げられ、先ほど委員がおっしゃったとおりでございます、国土交通省もこの検討会に参加しているところでございまして、引き続き、積極的にこの議論に参画してまいりたいと考えております。

○城井委員

大臣、結局、航空会社や地元自治体は今頑張っているんですが、国は会議に参加したということしか今おっしゃっておりませんね。

では、今回、そうした航空会社や地元自治体の努力について、どんなふうに後押しをしていきますか、具体的に。

お答えいただけますか。

○斉藤(鉄)国務大臣

実際、私も羽田に引き返したことがこれまでに3度ございます。

そういう気持ちもよく分かります。

利用者観点からしっかり、利用者にとって最もいい形になるように、空港事業者そして地元自治体、そして国も入って、そういう観点から、利用者目線で、しっかり、国として何ができるかということを、積極的に関与していきたいと思います。

○城井委員

是非積極的な支援をお願いしたいというふうに思いますが、次の質問はそこにも関わる質問であります。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)