グランドハンドリング作業などの空港業務の効率化のため、イノベーション技術の導入を促進するべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2023年4月19日衆議院国土交通委員会

○城井委員

空港業務の効率化、イノベーション技術の導入の促進、喫緊の人材確保策について伺います。

空港現場における航空機の手荷物、貨物の搭載、降載や、出発機の牽引、誘導、清掃などのグランドハンドリング作業は、過去30年とも50年とも変わらない方法で行われているというふうに現場から聞きました。

先ほどのダイバートで仮に行き先変更をした場合でも同様の作業が発生するということは、大臣御承知のとおりであります。

空港によっては24時間交代制ですし、あらゆる天候下で屋外での作業が求められるなど、過酷さも伴います。

体力的な厳しさも、職を離れてしまう一つの原因になっているというふうに聞きました。

こうした背景を踏まえて、これまでにも国から、先端技術や無人車の導入、除雪作業の省力化に向けた支援などが実施されていますが、具体的にどれくらいの予算措置ができているんでしょうか。

空港現場からは、調査や実証実験に時間が多く費やされ、実装段階に入ったものが少ない、実装が一部の大規模空港に限られ、人手不足が深刻な地方空港には恩恵が少ないとの声が届いています。

現在の厳しい状況を踏まえれば、これまでの支援からもう一歩踏み込んで、国土交通省は、予算措置の大幅な増額、又は、措置方法の見直しを通じた調査研究段階から実装段階への速やかな移行によって、より多くの空港への展開をさせる取組が必要だと考えますが、大臣の見解をお願いします。

○斉藤(鉄)国務大臣

現在、国土交通省では、空港車両の省力化、自動化を含めたグラウンドハンドリング作業の効率化等に資する先進機器の導入支援に取り組んでおりまして、令和4年度補正予算及び今年度予算において13億円を確保しております。

また、グランドハンドリング作業の更なる効率化に向け、AIなどの先進技術や自動運転技術の社会実装を進めるため、今年度予算において2億円確保しているところでございます。

国土交通省としては、引き続き、こうした支援を通じまして、空港のグランドハンドリング作業等の効率化に向けて、しっかりと取組を進めてまいります。

それから、この機会を使わせていただきまして、2番目の質問、再就職等監視委員会への通報はこれまであるかという御質問に対しまして、国家公務員法の規定に基づき、働きかけ規制に関する国土交通省職員からの再就職等監視委員会への通報はこれまで実績はない、こういう報告を今確かめました。

○城井委員

時間が参りましたので、終わります。

ありがとうございました。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)