知床遊覧船事故の被害者御家族への対応、取り組みを反省・改善し着実かつ丁寧な対応をすべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2023年4月12日衆議院国土交通委員会

○城井委員

もう一点伺います。

知床遊覧船事故の被害者御家族への対応について伺います。

国土交通省並びに海上保安庁、それぞれにどのように対応してきたか。

今なお対応を続けていただいているというふうに聞きました。

大臣、国としての反省点と今後の課題への対応について、認識をお聞かせください。

○斉藤(鉄)国務大臣

国土交通省では、事故発生直後から、海上保安庁と一体となって御家族の皆様への窓口を設け、各種手続や心のケアを含めた様々な御相談への対応、毎週2回のオンライン説明会による捜索状況などの報告、地元の運輸局の担当者からの定期的な御連絡などの取組を現在も行っております。

御家族の皆様からは逐次御意見や御要望を伺っているところですが、これまでのところ、国土交通省に対する感謝の声の一方で、例えば、オンライン説明会は誰でも発言しやすい場にしてもらいたい、質問に対する回答をより率直なものにしてほしいなどの御要望もいただいており、説明会の運営などについて改善を図っていく余地があるものと考えております。

国土交通省といたしましては、御家族の皆様の御希望をきめ細かく把握し、それらに最大限対応しながら、今後とも御家族の皆様への支援に努めてまいりたいと思っております。

○城井委員

今の答弁を踏まえて、一つお伺いします。

海上保安庁による捜査時の対応についての反省点や改善点についてはいかがでしょうか。

例えば、証拠品への取扱いや御家族等関係者への対応についての反省点、改善すべき点はいかがですか。

○斉藤(鉄)国務大臣

委員御指摘の、被害者御家族から、海上保安庁による証拠物としての電子機器の取扱いや海上保安官の言動について、改善を求める意見がございました。

これを踏まえまして、海上保安庁では、水没した電子機器の取扱いに係るマニュアルを作成し、このマニュアルを踏まえた早期鑑定の実施や、証拠品の取扱いに関する御家族への丁寧な説明等について、全国の捜査員に対し指導したものと承知しております。

また、海上保安官が御家族に接する際、配慮が欠けていた部分があったと認められたため、御家族に対し丁寧な対応を周知徹底するとともに、これらに係る継続的な研修を実施することとしております。

いずれにいたしましても、海上保安庁においては引き続き御家族に配慮した対応を徹底してまいります。

○城井委員

引き続き着実かつ丁寧な対応をお願いしたいというふうに思います。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)