北九州空港の物流拠点機能向上、三機同時駐機、直線的な輸送経路の整備、国は必要な措置を講ずるべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)


2023年2月20日 予算委員会第八分科会

○城井分科員
次に、物流拠点機能の向上に向けた国の協力の必要性について伺います。
現在、北九州空港に就航している貨物定期便や生体牛馬チャーター便に加えて、令和6年4月からは、クロネコヤマト、ヤマトグループとJALグループ共同による貨物定期便が就航する予定です。
更に加えて、実は今朝、初めてのことになりますが、アメリカのUPS社の飛行機が北九州空港に到着をいたしました。世界220の国と地域に就航している貨物の会社であります。
新たな動きが着実に積み重なっているということをお伝えしたいと思います。
そうなりますと、大臣、既存の2つの貨物機用のスポットだけでは不足する状況が生まれます。
昨年12月に私も質問主意書で一度政府にこのことを問いましたら、「政府としては、地元関係者の意見等を踏まえつつ、その効果等について十分に検証する必要があると考えている。」とのことでしたが、今私からもお伝えしましたように、既に現場ニーズは高まっていることは目に見えて明らかでありますし、また、地元からの改善要望も年々強まっているというのは大臣もお感じのことかと存じます。
つまり、検証のその先、北九州空港の物流拠点の機能を向上させるための新たな対応が、大臣、必要であります。
更なる貨物取扱量の増大に備えて、貨物機の3機同時駐機、そして荷役対応が可能となる拡充整備を行うために、政府において予算措置等の必要な措置、是非講じていただきたいということを申し上げたいと思います。
また、北九州空港の貨物輸送の動線も同様に、航空貨物のニーズの高まりに合わせた改善が必要であります。
今、貨物機エプロンから岸壁までの動線の幅員が狭い、直角の曲がり角が貨物を輸送するときに支障となる、このことがあるものですから、航空貨物の円滑な積替えを可能とする直線的な輸送経路を整備するために、政府においても是非取り組んでいただきたい、予算措置等をお願いしたいというふうに思うわけであります。
大臣、令和5年度、今2点申し上げましたが、それぞれ拡充整備を行うように御指示をいただけないでしょうか。

 

○斉藤(鉄)国務大臣
北九州空港においては、近年、国際貨物取扱量が増加し、それに応じて貨物ターミナル地区に新たな上屋の建設が進んでいることなど、物流機能向上の重要性が増していると認識しております。
国土交通省といたしましては、平成28年度に、大型貨物専用機の受入れに対応するため、貨物用エプロンを増設したところです。
そして、先ほど御提案のございました、委員御指摘の更なるエプロン拡張整備や、それから直線的な輸送経路、今はかくかくかくと3回直角に曲がっていますが、直線的な輸送経路を確保するための道路整備につきましても、ターミナル地区全体の在り方を含めまして、前向きに、必要な検討を行っていきたいと思っております。

 

○城井分科員
是非お願いしたいと思います。
事業者からもこんな声が寄せられているというのを幾つか御紹介したいと思います。
24時間の運用が可能な貨物空港として発展していく余地があるのに滑走路が3,000メートルなくて足りないというのが不思議だ、もったいないというお声。
また、滑走路の延長が実現することで、結果的に、特に西日本中心に物を運ぶ輸送距離が短縮されることで貨物の損傷するリスクを低下させて、輸送時間自体も縮まりますし、経費の削減にもつながるというお声が事業者からありました。
また、欧米直行便の運用が可能となることで、荷主からも、九州発着の欧米向けの貨物をかなり集荷できるというお声が届いています。
こうした事業者の声にも応える形で、是非、前向きな検討による実現、お願いしたいと思います。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)