子ども施策の予算確保は目標を含めて明確化すべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2022年5月13日 衆議院内閣委員会

 

○城井委員

続いて、基本的施策の7にございます財政上の措置について伺います。

財政上の措置が、条文上では努力義務にとどまっています。

この委員会質疑でも随分議論がございましたが、岸田総理は子ども施策の予算倍増を明言しながら、その後の国会質疑でただしても、内容も、時期も、そして規模も不明のままでございました。

これまでの答弁を振り返ってみますと、期限、規模ありきではなく、体系的な取りまとめを行うことにより、将来的に倍増を目指していきたいというのが総理の発言の趣旨だということでの国会答弁が繰り返されるばかりでございました。

ただ、これをこのまま受け止めるわけにもいかないというふうに思っていまして、何を、どのように、いつまでに行うのか、どのような施策を行うことで予算が倍増するのか、このめどすら、結局、これまでの審議で国民には見えていない状況です。

今のままで突っ込みますと、結局、また単年度予算での折衝を繰り返すことになるんじゃないかということをとても危惧しています。

この財政上の措置について、目標を含めて明確化すべきというのが我々の意見であります。

我々からは、予算倍増を見据えた子ども、子育て関連予算の対GDP比3%の目標ですとか、応能負担の原則の下、所得税の最高税率引上げを含めた抜本的な税制改革や教育国債の活用など、子ども施策の財源についての一定の考え方をこれまでも示してきました。

この子ども施策の財政上の措置の在り方について、与党の法案提出者は具体的にどのように想定をしているか、お聞きしたいと思います。

 

○國重議員

お答えいたします。

子ども施策を強力に進めるために、安定財源を確保しつつ、予算を充実させることについては、与野党で一致しているものと認識をしております。

与党案提出者といたしましては、こども大綱において実施すべき子ども施策を定め、それに必要な予算を確保していく、こういった流れを想定し、財政上の措置の規定について踏み込んで工夫をさせていただいております。

具体的に申し上げますと、法案9条4項で、こども大綱を定めるに当たっては、子ども施策の具体的な目標及びその達成の期間を定めるものとすることとするとともに、16条で、こども大綱の定めるところにより、子ども施策の幅広い展開その他の子ども施策の一層の充実を図るとともに、その実施に必要な財政上の措置その他の措置を講ずることとしております。

その安定財源については、国民各層の御理解をいただきながら、社会全体での費用負担の在り方を含め、幅広く検討を進め、その確保に努めていくべきものであると考えております。

子ども施策の充実に向けて、また先生のお力もいただいて、党派を超えて取り組んでいきたいと思っておりますので、是非よろしくお願いいたします。

 

○城井委員

大事な点を御答弁いただいたと思います。

具体的な目標、達成するための期間、そして実施に必要な財政上の措置、これをパッケージでということが基本法案には書いてあるということでよろしいですね。

確認だけさせてください。

 

○國重議員

具体的な施策、また目標の期間、こういったことも定めて、それに必要な財政上の措置というようなものをしっかりとそこに措置していくというようなことで、それらを併せてしっかり進めていくという理解でおります。

 

○城井委員
今後の子ども施策の予算確保に向けては、大変大きな法律の足がかりになる部分だというふうに思いましたので、丁寧に確認をさせていただきました。

ありがとうございました。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)