夢や喜びのある家庭や子育てばかりではないことを踏まえるべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2022年5月13日 衆議院内閣委員会

 

○城井委員

もう一点伺います。基本理念の6についてです。

「家庭や子育てに夢を持ち、子育てに伴う喜びを実感できる」としていますが、これも、多くの方から既に御指摘がありますように、夢や喜びのある家庭や子育てばかりではありません。

厳しさや大変さも同居するのが子育ての現実であるということを踏まえるべきだと考えます。

この部分は、少なくとも、例えば、子育てしやすいぐらいにするならば、一つの形だと思います。

ここは変更すべきだと思いますが、この条文修正についても是非検討いただきたいと思います。

提出者から御見解をお聞かせください。

 

○木原(稔)議員

基本理念の6についての御質問でございますけれども、昨今では核家族化やまた地域との関わりが非常に希薄になっているという現実がありまして、それによって子育てを困難に感じる保護者が増えている状況にあるということはまさに御指摘のとおりでありまして、我々の元にも、子育ての現実として、喜びを感じる場面もある一方で負担を感じる場面が多いという声が、ヒアリングをしている中でも少なからず寄せられているところであります。

このような事情を踏まえて、私ども提案者としては、国や地方公共団体を始め社会全体で保護者を支援し、子育てをしやすい環境を整備することで保護者の子育ての負担を低減し、子育てに喜びを感じられる場面が相対的に多い社会を目指すことを基本理念として掲げて、このような社会を「家庭や子育てに夢を持ち、子育てに伴う喜びを実感できる社会」、そういう社会ということで表現をしたものであります。

なお、この表現は、現行の少子化社会対策基本法にも同様の表現が規定をされているところであります。

以上のように、御指摘の3条6号の文言は、子育てに負担を感じる場面も多いとの現実を課題として捉え、子育てをしやすくするための子育て支援策の充実等を通じて、これに向き合う姿勢を示したというものであり、この点も是非御理解をいただきたいと思っております。

 

○城井委員

向き合う姿勢ということの御答弁がございました。

ちょっと目標にしては遠過ぎる目標ではないか。

やはり、現実に困難を抱えている方々からすると、ちょっと自分たちのことには感じられないというふうに感ずる方は多いというふうに感じます。

先ほどの答弁の中でもございましたが、社会全体で子育ての支援をしていくという部分を前面に出していただくという形がやはり適当であるということを改めて申し上げたいというふうに思います。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)