北九州市の空き家対策に、国は支援を充実すべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

 

 

2021年2月25日(木)衆議院予算委員会第8分科会

 

○城井分科員
最後に、空き家の活用や放置予防の促進についてお伺いをいたします。
総合的な空き家対策、特に、空き家活用や放置予防の促進のため、まとまって空き家が見られる地域の面的対策事業が進んでいます。
北九州市では、町中の前面道路が狭く、単独では建替え困難な空き家が連檐している場合、これらを一団として再整備する事業に着手しています。
加えて、平成29年度、30年度と、国のモデル事業に2年連続で採択をされ、相談会や民間のノウハウを生かした具体的な取組を進めてきた民間組織があります。
これは北九州市でございますが、その団体にお話を聞きますと、これまでの課題として、面的対策では前面道路の拡幅整備や迅速な境界画定、そして隣地からの地中埋設管の切替え等に要する負担への対応、こうしたものがあるというふうに聞いています。
民間組織の継続的運営に向けては、ちょうどこの2月、3月も行われるようになっているんですが、空き家の一定数を所有している高齢者の方が、今、介護施設など高齢者施設に入居をされています。
その入居している施設に、コロナ前ですとお伺いをして直接お話をする、最近ですとオンラインで結びながら御家族なども含めて御相談を聞く。
実際に、情報提供とともに、最終的にプロに対する御相談まで受けられるような、そんな啓発活動の取組強化も、今もやっているんですが、まだまだ数が限られているものですから、そうしたことをもっとやっていきたい、こんなふうなお声を聞いているところでございます。
以上のように、具体的な面的対策でありますとか、民間組織が行う啓発活動等の取組強化というところ、これまでにも一定の成果は上がっているんですが、もっと、ニーズも大きいし、規模も大きくしていきたい、こうしたことも踏まえて、国としての支援を充実すべきだというふうに考えますけれども、大臣の見解をお聞かせください。

 

○赤羽国務大臣
国土交通省では、空き家対策総合支援事業という補助金制度ですとか交付金で、これまでも地域活性化のための空き家の利活用等を支援してまいりました。
その利活用等に際して必要となる、今お話に出たとおりでありますが、前面道路の拡幅の整備、また敷地の境界画定、また隣地からの地中埋設管の切替え等についても、これは支援を行うことが可能でございます。
また、北九州市の事例ですけれども、高齢者施設を対象とした空き家の発生抑制のための啓発活動等の取組についても、大変意味のある活動だと思っておりますので、一義的には、北九州市での取組の中で必要があれば国としても適切に支援をしてまいりたい、こう考えております。

 

○城井分科員
ありがとうございます。
実際に、今、空き家が多そうに見えても、介護施設などに入られている当事者の方からすると、うちは空き家ではないというふうに思っていらっしゃるケースがとても多い。
でも、その活用のためには、その後の相続などを含めての手続ですとか、実際に空き家は固まってきたけれども、そこにアクセスをする道路が狭くてとなりますと、活用できる用途の幅自体が狭くなってくるというふうに思っています。
そうした一つ一つの実情を踏まえながら、地元北九州市の方も含めて、是非、現場の声やニーズをお伝えしたいというふうに思いますので、引き続きの国としてのお取組を更にお願いしたいというふうに思います。
それでは、準備した質問も以上でございましたので、これで私の質問を終わらせていただきたいと思います。
大臣、ありがとうございました。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)