都市コンパクト化の先進事例、北九州市に国は支援すべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

 

 

2021年2月25日(木)衆議院予算委員会第8分科会

 

○城井分科員
続きまして、都市のコンパクト化に向けたまちづくりの推進について伺います。
具体的には、区域区分の見直し、いわゆる逆線引きについてであります。
空き家や空き地が発生し、土砂災害などの危険もある斜面地住宅地について、北九州市では、市街化区域から市街化調整区域へ見直す取組、いわゆる逆線引きを全国に先駆けて進めています。
市街化調整区域編入後には、開発の制限や現居住者の住み替え、無居住化する過程などで様々な課題があります。
現在の住民の側からは、代わりの居住先や、現在の居住先の解体費用などの補償の姿が見えないなど、不安の声を多くいただいています。
逆線引きそのものは法律上可能な方法なんですが、こうした課題解決や不安払拭は不可欠であります。全国のほかの地域でも人口減少を伴う同様の課題対応は必須であることから、先進事例たる北九州市の取組へ国の支援が必要だと考えます。
大臣の見解をお示しください。

 

○赤羽国務大臣
災害に強いコンパクトなまちづくりを進めていくという意味で、今御指摘の逆線引きの考え方も重要だというふうに考えています。
これまで、北九州市からの御相談に応じまして必要な助言を行ってまいりましたが、今後とも、例えば、市街化調整区域における開発許可制度の運用ですとか、また、災害リスクの高いエリアから安全なエリアへ移転する場合のいわゆる防災集団移転促進事業等の活用等について、市から御相談があった場合には、必要な助言や支援を適切に行ってまいりたいと思っています。

 

○城井分科員
ありがとうございます。
是非国からも支援や助言をお願いしたいと思いますが、逆線引きそのものは長期的には必要な方法だというのは、これはかなりの方に賛成をいただけるんじゃないかというふうに思っています。
ただ、今まさに住んでいる方々から、先日も街頭で活動しておりましたときにお声がけをいただいて、いきなり変わるのかということで、つまり、今住んでいる方々についての影響が大きいという点をやはり住民の方々が大変心配をしている。
そこを、地元自治体もなかなか苦慮しながらの対応になっていますので、そうしたところも是非国としてもお酌み取りいただきながら支援をいただければということを併せてお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)