新型コロナワクチンの学校での集団接種について「学校での集団接種については安全な接種体制を整えるのは困難だとの現場の養護教諭の声を踏まえ、仮に行う場合の万全の体制を整備すべき」 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2021年2月12日 衆議院予算委員会
○城井委員
続きまして、ワクチン接種についてお伺いいたします。
厚労大臣そしてワクチン担当大臣、本日午前にワクチンの第一便無事到着ということでよろしいでしょうか。
〔山際委員長代理退席、委員長着席〕
○河野国務大臣
ワクチンの日本への輸送、保管につきましては、これは一義的にファイザーが責任を持つということでございますので、政府からコメントを申し上げるのは差し控えたいと思います。
○城井委員
それでは、お伺いしたいと思います。
新型コロナワクチンの学校での集団接種について、文部科学大臣、厚生労働大臣、そして河野新型コロナワクチン担当大臣にお伺いしたいと思います。
学校での集団接種は行うんでしょうか。教育現場からは、学校が関わることでの懸念が拭えない状況です。集団での実施時の体制準備が困難、学校での接種への同調圧力の可能性などです。
これまでも、一九九四年の予防接種法改正のときにも、予防接種による健康被害が過去にあったことを踏まえて、七つの条件を示しながら、やむを得ず集団で実施する場合にはということでの条件もついていたというふうに聞いています。
この七つの条件をクリアするのが非常に困難だというのが現場の養護教諭の声なんですが、そうしたことを踏まえると、健康被害を最小化するためには個別接種の徹底をすべきではないかというふうにも考えます。
学校での集団接種の取扱い、もしやる場合には、国として、これまでに設定してきた七つの条件をしっかり守る、クリアした上での実施ということでよいか、文部科学大臣そして厚生労働大臣、まずお答えください。
○田村国務大臣
ファイザーのワクチンが、16歳以上が対象で薬事申請が出ております。
他のワクチンはたしか18歳以上、アストラゼネカがそうだと思うんですが。
ですから、基本的に、小学生、中学生が対象になるということはないのであろうというふうに、まだこれは審査の途中なので確定的なことは言えませんが。
しからば、学校を会場に使って、集団的な接種場所として使うことは、それは各自治体のオペレーションの中ではあるのであろうというふうに思います。
いずれにいたしましても、打つか打たないかというのは、我々国は、接種勧奨をお願いしていきますけれども、これは御本人が、その有効性、安全性、我々もしっかり河野大臣の下で情報をお示しをしますので、それを基に御判断をいただくという話でございますから、接種義務がかかるというようなものではございません。
ですから、そういう意味では、昔の学校での集団接種というようなものを我々イメージしてやっておるわけではございません。
○萩生田国務大臣
今、厚労大臣から御答弁をされましたとおりでございまして、例えば第一陣のファイザーについては、16歳未満は対象としておりませんので、そもそも小学生、中学生は対象になりません。
16歳以上となりますと高校生が入るんですが、これも今お話ししたように、学校で打つ学生さんと打たない学生さんが出る中での集団接種というのはかえって混乱を招きますので、仮に16歳以上の方が自分の意思で打つという場合には、それぞれの自治体の接種会場に出向いていただくということになります。
ただ、我々の方から通達を出していますのは、自治体によっては、学校の空き教室や体育館などを接種会場として使いたいという希望があった場合に協力してあげてほしいということは、文科大臣として自治体に通達をさせていただいています。
先生ですから、多分その先の心配をされると思うので、その場合の会場設営ですとか、あるいは清掃ですとか、あるいは衛生管理ですとか、こういったことに先生方がまた出勤をしたりして大変な思いをするのはいかがなものかと思っていますので、それは国の責任で全て、業者の皆さんに発注していただくことを前提に、会場として貸すことは自治体の事情に合わせて対応していただきたい、そのことをお願いしているところでございます。
○城井委員
ワクチン担当大臣、今の両大臣の認識ということでロジ回しもよろしいでしょうか。
○河野国務大臣
特につけ加えることはございません。
○城井委員
過去の健康被害も踏まえまして、安全対策を是非徹底いただきたいということをお願いしたいと思います。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)