研究現場ニーズが高い施設を支援し、我が国の研究スピードのアップを 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区) 

 

 

2020年12月2日 衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会

 

(ナノテクノロジープラットフォームの大型設備の利用に順番待ちが恒常的に生じている件について)

 

○城井委員

最後に、ナノテクノロジープラットフォームの大型設備の利用に順番待ちが恒常的に生じている件について、大臣にお伺いしたいと思います。

委員の皆様のお手元にも資料をお配りをいただきました。

ごらんください。

ナノテクノロジープラットフォームの大型設備の利用に順番待ちが恒常的に生じています。

この表の中で申しますと、稼働率の部分を見ていただけば、これだけ使われているにもかかわらず、順番待ちが、一番右側、1週間以上というところから1カ月、2カ月に及ぶものまでございますけれども、ごらんいただければと思います。

文部科学省からの報告によりますと、稼働率が85%を超え、順番待ちが、短いものでも1週間以上、長いものだと1カ月にもわたる設備が少なくとも5つあります。

中には、ニーズが高いのに、修理の中古部品待ちで共用を停止しているものもあります。

研究現場からニーズが高く、稼働率が100%に近い上に順番待ちが長期にわたる設備については、追加での整備をして、我が国の研究スピードのアップを物理的に図るべきだと考えています。

この質問を大臣にするに当たって、文部科学省の所管ということで確認をいたしておるんですが、ここでわざわざ申しておりますのは、文部科学省の取組も当然応援するんですが、今申した、いわゆるナノテクということでいうと、日本のある意味でトップランナーになってもらわなきゃいけない分野のはずでありまして、こうした部分については、科学技術振興やイノベーション推進の立場からしても、研究現場のニーズが高い設備の支援については、科学技術担当大臣としても、合わせわざで、セットで、協力して取組を強めていくべきではないか。

設備充実についても大臣にも協力いただく、検討をぜひいただきたいということを提案申し上げ、お願いしたいと思いまして、この質問を申し上げています。

大臣、ぜひ、これは共同して応援できるか検討いただけないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

○井上国務大臣

近年、研究に必要となる設備や機器が大型化、高度化する中、先端的な設備を全国の研究者が共用できるように促進することは、我が国の研究力強化のために非常に重要であります。

一方で、ナノテクノロジープラットフォーム事業のように、利用件数が増加することで、設備の稼働率が高く、かつ順番待ちが生じている事例も存在しております。

このため、文部科学省において、高度化、自動化の機能を有した材料分野の最先端共用設備の整備について、来年度概算要求に計上していると承知をしております。

ナノテクノロジーを始めとする先端技術は日本の研究力や産業競争力のかなめであり、内閣府としても、本年一月に策定したパッケージに基づき、関係省庁と連携しながら、今後もより一層、先端設備の共用化を促進するとともに、必要な研究設備の整備も促進してまいります。

 

○城井委員

ぜひ内閣府の立場からも応援をお願いいたしまして、そろそろ時間かと思います、質問を終わりたいと思います。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)