物価高対策のため、医療、保育、幼児教育、介護、福祉、建設、運輸、公共交通など公定価格の引上げを行うべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2025年6月6日衆議院予算委員会
○城井委員
さて、もう一点、物価高について伺います。
物価高対策とともに、物価高に負けない賃上げが重要だということは先ほどからの話であります。
私どもからも、収入を増やし負担を減らすこと、物価高に負けない賃上げ、企業利益を真っ先に賃上げへつなげ、中小企業が賃上げできる環境をつくり、希望すればみんな正社員になれる仕組みをつくる、こうしたことも提案してまいりましたが、ここで一つ総理にお訴えしたいことは、社会基盤を支える人たちの処遇改善であります。
いわゆるエッセンシャルワーカー、ベーシックサービスを担う皆さん。
医療、保育、幼児教育、介護、福祉、建設、運輸、公共交通。基本的に、公定価格や行政の規制の下で運営を行う仕事では、自ら価格転嫁を行うのは難しい、自ら賃上げの新たな元手のお金を賄うのは難しい、現状の政府の支援策では足りないというのが現場の声です。
実際、全産業平均よりも平均賃金は低い職場ばかりだ。
総理、こうした公的分野を担うエッセンシャルワーカーの賃上げへもう一歩踏み込んだ支援、具体的には、医療、介護、保育、福祉の公定価格の引上げ、そして、政府や自治体発注、公共調達における価格転嫁の徹底、これをやりませんか、総理。
もう一歩踏み込んだ支援をお願いします。
○安住委員長
石破内閣総理大臣、間もなく時間が参りますので、簡潔な答弁をお願いします。
○石破内閣総理大臣
それは政府部内で、今、アドバンストエッセンシャルワーカーという言葉をつくって討議を多方面において行っているところでございます。
そういう社会を支えていただいている方々が、今なかなか、労働は過酷である、十分な賃金が受け取れていないという実情は、私自身、よく認識をいたしております。
介護にいたしましても看護にいたしましても、政府として、それにふさわしい収入が得ていただけるように、様々な施策を打ってまいりました。
それが本当に現場に届いているか、届いていないとすればなぜなのかということは、早急に点検をいたしてまいります。
そして、そういう方々がどうやってきちんと収入を得られるか、それは一種の社会共通資本的な考え方になるのかもしれません。それをみんなの負担で支えるということについての理論というものをきちんと構築をしながら、エッセンシャルワーカーの方々が誇りとやりがいを持って安定的に働けるような、そういう社会づくりが必要だと思っております。
○城井委員
これまでの取組だけでは足りないからこそ申し上げているわけであります。
是非、現実に、働く方々の賃上げの原資を確保できるように、この公定価格の引上げと、そして価格転嫁の徹底を省庁横断的にやっていただくことを強くお願いを申し上げまして、質問を終わります。
ありがとうございました。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)