脱炭素社会実現に向けた水素拠点形成及びサプライチェーン構築の支援に関する質問主意書 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

令和五年十二月七日提出
質問第一〇九号

脱炭素社会実現に向けた水素拠点形成及びサプライチェーン構築の支援に関する質問主意書
衆議院議員 城井 崇

脱炭素社会実現に向けた水素拠点形成及びサプライチェーン構築の支援に関する質問主意書

北九州市は、二〇五〇年ゼロカーボンシティを宣言するとともに、二〇三〇年度までに温室効果ガスを二〇一三年度比四十七パーセント以上削減する目標を掲げて、環境と経済の好循環の実現を目指して取り組んでいる。そこで、脱炭素社会実現に向けた水素拠点形成及びサプライチェーン構築の支援に関して、以下質問する。

一 北九州市は、福岡県、関連企業・団体、大学と設置した福岡県水素拠点化推進協議会において、今後国が予算化を検討している水素の供給インフラ整備及び液化天然ガスとの価格差の支援制度の獲得を目指して、地域の特性を最大限に生かした水素供給インフラの整備、企業による水素利用施設の導入等に関する水素拠点形成計画を策定している。北九州市の響灘地区は、洋上風力、太陽光、バイオマスなど豊富な再生可能エネルギーを活用したグリーン水素製造、コークス由来水素など水素社会実現に貢献する可能性を有していることから、響灘地区を中心とした水素拠点形成及びサプライチェーンの構築に関する財政を支援するため、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。

右質問する。

令和五年十二月十九日受領
答弁第一〇九号
内閣衆室二一二第一〇九号
令和五年十二月十九日
内閣総理大臣 岸田文雄

衆議院議長 額賀福志郎 殿

衆議院議員城井崇君提出脱炭素社会実現に向けた水素拠点形成及びサプライチェーン構築の支援に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

衆議院議員城井崇君提出脱炭素社会実現に向けた水素拠点形成及びサプライチェーン構築の支援に関する質問に対する答弁書

一について
政府としては、北九州市に対して、同市が福岡県などと設立した「福岡県水素拠点化推進協議会」への参画などを通じた技術的支援を行っているところである。
また、財政的支援としては、水素の供給コストの低減と利用の拡大を一体的に促進するため、産業の集積につながる水素の供給のためのインフラの整備に対する支援の導入、水素とLNG等の既存の原燃料との価格差に着目した支援の導入、それぞれの地域で発電された再生可能エネルギー等に由来する電力を活用した水素の製造、貯蔵、運搬及び利活用に係る設備等の整備を通じた水素のサプライチェーンの構築の推進に向けた支援の継続等を検討しているところであり、同市響灘地区を中心とした地域における取組をこれらの財政的支援の対象とするか否かについては、当該取組を行う事業者からの応募の内容等を踏まえ総合的に判断していく考えである。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)