小型船舶に対する検査の見直し、政府は検査費用の負担に補助するべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2023年4月12日衆議院国土交通委員会

○城井委員

まず一つは、小型船舶に対する検査の見直し、充実についてです。

海上交通の安全を図るために整備された法や制度が適正に遵守されるように、厳格な管理、監査の実施、そして、是正改善事項について再確認するなど、実効性のある検査とするために国土交通省は積極的に取り組むべきだと考えます。

特に、今回の当該事業者の運営のずさんさ、そして、日本小型船舶検査機構、JCIによる慣れから来る緩みや検査のずさんさも知床遊覧船事故の要因となったことを踏まえた対応改善がなされるか、これを国民は見ています。

しかし、現場からは、十分な安全対策の必要性と同時に、検査にかかる費用負担が大幅に上がるのではないかとの懸念する声が届いています。

増大する検査費用への補助を国として行うべきです。

現時点における検査の実効性の確保については、先ほど、他の委員の質疑への答弁で、日本小型船舶検査機構、JCIの対策強化、検査体制や業務改善室の設置などの言及があったところでありますが、それも踏まえて、大臣、検査費用の負担や、また、それに対する政府による補助の在り方、ここはやるべきだというふうに考えますが、大臣、いかがでしょうか。

○斉藤(鉄)国務大臣

国土交通省といたしましては、知床遊覧船事故対策検討委員会における検討を踏まえ、日本小型船舶検査機構、JCIの検査方法について、合理的な理由なく国と異なる方法で行われていたものを総点検で洗い出して、全て変更又は廃止し、強化を図るとともに、機構の実施する船舶検査の現場を国が確認するなど、機構の監督強化を図っております。

また、機構は、検査業務の改善を常に持続的に進めるための業務改善室の設置等を内容とする業務改善計画を本年2月20日に策定し、船舶検査の実効性の更なる向上に向けて取組を進めているところです。

国土交通省としては、業務改善計画が着実に実施されるよう、必要な指導監督を行ってまいります。

検査費用の負担増大の御懸念につきましては、例えば、船底の健全性検査に際し、追加の費用が発生しないよう、事業者が自主的な整備のため陸揚げした際に確認を行うなど、安全を確保しつつ、船舶検査を効率的に実施することで、事業者の負担が過度なものにならないようにしてまいりたいと考えております。

○城井委員

国土交通省内でも、そして検査に当たる日本小型船舶検査機構においても、人命が懸かっているということを改めて肝に銘じながら検査に取り組んでいただくことを切に要望したいと思います。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)