旦過市場の再整備を着実に推進するために国は積極的に支援をするべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)


2023年2月20日 予算委員会第八分科会

○城井分科員
続きまして、旦過地区の再整備の推進についてお伺いいたします。
旦過市場を中心にした旦過地区、これは北九州市小倉北区にございます。
この再整備についてであります。
小倉都心部にある北九州の台所として、100年以上親しまれております。国内外の観光客の人気も高く、貴重な観光資源でもあります。
一方、この市場には多くの老朽化した木造建物が密集しており、防火上の問題を抱えております。
この木造密集市街地の件については、以前に大臣にも質疑をさせていただいて、着実かつ早期の取組が必要だということを申し上げさせていただきました。
また、一部店舗が隣接する二級河川神嶽川に張り出している部分があります。
違法建築の部分もございました。
河川改修が進まず、浸水対策の課題も残されています。
こうした中、平成21年、そして22年の豪雨災害で神嶽川が氾濫、そして、市場の大部分で浸水被害が発生しました。
中には、一台100万円もするような冷蔵庫も2度にわたってつかったりしたものですから、市場関係者の失意は本当に大きなものがございました。
これを受け、北九州市と市場の関係者が共同して市場の建て替えとそして河川改修を行う、旦過地区再整備に取り組むこととなりました。
国においては、旦過地区土地区画整理事業、これは令和3年1月に国土交通大臣に御認可いただいたものであります、これと神嶽川特定洪水対策等推進事業、これは令和元年度から事業着手ということでございました、を一体的に実施するという形になっています。
ただ、大臣もお聞き及びのように、ここで新たな問題が持ち上がっております。令和4年の4月、そして8月の二度にわたる市場の火災がございました。
広範囲に及ぶ延焼が起こりまして、再整備地区内にも、残念ながら、甚大な被害を受けるということになりました。
早期再建に向けた様々な支援が強く求められております。
この浸水の被害、そして今回の2度にわたる火災、これを踏まえて、小倉都心部における更なる防災機能の強化を行うこと、そして、にぎわいの創出につながる旦過地区再整備を着実に推進するため、必要な予算確保など、ハードそしてソフト両面での重点的な支援を国が行うべきだというふうに考えます。
大臣、この旦過地区再整備への一層の支援を行っていただけますか。

 

○斉藤(鉄)国務大臣
旦過地区におきましては、2度の火災を受けましたが、4月の仮設店舗の開
業を目指した整備が進められるなど、復興に向けた取組が始まっていると聞いております。
国土交通省といたしましては、引き続き、早期の復旧やにぎわいの創出につながるよう、土地区画整理事業、河川事業の推進に向けて技術的助言に取り組むとともに、本地区の予算につきましても積極的に支援してまいります。

 

○城井分科員
大臣、今ほどの積極的な支援という点、確認なんですが、これまでと変わらずか、
それとも、今回の被害も受けて、更に踏み込んだ支援を検討していくか。
この点、一言いただけますか。

 

○斉藤(鉄)国務大臣
火災を受けたという新しい状況を踏まえまして、積極的に支援をさせていただきます。

 

○城井分科員
ありがとうございます。
現在、北九州市においても、そして地元関係者においても、今、努力を一つ一つ積み重ねながら、市場の復興に一歩ずつ前進をしています。
民間にできることは民間でと思います。実際、立地していた、とても希少な小規模の映画館がございました。
看板だけが残るような、悲惨な燃え方でした。
皆が悲しんでおりましたが、土地の持ち主の方の決断もありまして、改めて映画館を造り直そうということで、クラウドファンディングなどを含めて、地元でも動きが始まっています。
市場関係者も、商店街が3つほどございましたが、その意見や立場の違いも乗り越えながら、力合わせをしていこうということで、今、市場関係者も一生懸命に頑張っています。
そうした中で、地域の声を一つ一つ聞いておりましたら、今ほどの大臣のお声を是非お伝えしたいと思うんですが、国の関わりについての今後の見通しに不安の声が少しあったものですから、今日のこの質問を申し上げた次第です。
私からも、今ほど大臣から、新たな状況を踏まえての積極的な支援の検討という言葉を、答弁をいただけたというふうに受け止めました。
このことを踏まえて、我々からも発信していきたいというふうに思いますが、是非大臣からも、見える形での国の支援を今後もお取り組みをいただきたいし、発信もいただきたいと思いますが、改めて御決意を一言いただけますか。

 

○斉藤(鉄)国務大臣
早期の復旧やにぎわいの創出につながるよう、土地区画整理事業、河川事業の推進に向けて技術的助言に取り組むとともに、本地区の予算につきましても積極的に支援してまいりたいと思っております。

 

○城井分科員
ありがとうございました。
今日は、今ほどの旦過地区の再整備も含めて、そして、北九州空港、北九州港などを中心に、地元北九州市の国への要望について、大臣に直接お答えいただきました。
一つ一つ、向き合った、前向きな答弁をいただけたというふうに思います。
私も、国政は野党でありますが、地元北九州市の発展のためには、小選挙区選出の衆議院議員として、地元のことは党派を超えてという気持ちで、一つ一つ、耳に痛い話も含めて大臣にお伝えしながら、国の取組の、是非、改善、そして更なる踏み込んだ取組につながるようにこれからもお声を伝えていきたいというふうに思いますので、引き続きの御指導をお願いしたいというふうに思います。
それでは、今日準備した質問は以上でございます。
終わります。
ありがとうございました。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)