知床遊覧船事故、国としての責任を踏まえて被害者のご家族に対応すべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2022年11月2日国土交通委員会
○木原委員長
次に、城井崇君。
○城井委員
立憲民主党の城井崇です。
今回も質問の機会をいただいて、誠にありがとうございます。
今回も、斉藤国土交通大臣、よろしくお願いしたいと思います。
まず、港湾法改正案への質問に先立ちまして、知床遊覧船事故について大臣に伺います。
10月23日で事故から半年となりました。
事故後の対応、対策並びに検証の進捗について確認をしたいと思います。
特に、被害者の御家族からはどのような要望があり、何を実現できて、何が課題として残っているとの認識でしょうか。
被害者御家族の有志による10月20日のオンライン記者会見では、以下のお話があったと報じられています。
まず、カズワンの運航会社、知床遊覧船の桂田社長の姿勢に言及があり、家族への個別の謝罪や説明をする場を設けるように求めてきたが実現されていないという発言があったということでした。
ある御家族からは、家族向けに開かれている国土交通省などによる説明会で何度か問うたが、国に責任がある、申し訳ないという謝罪の言葉は一度も聞いたことがないと述べられ、国への不信感を口にしたということでした。
通信手段を十分に確認しなかった国やJCIに対し、人命軽視の検査体制だとし、双方の責任を訴えているということであります。
行方不明者の捜索については感謝をしている、おかげで家族の元に帰ることができた犠牲者もいるというように語り、被害者も家族も人生を根こそぎ奪われた、私たちは今後も捜索を継続してくださいとお願いするしかないと訴えたということでした。
この御家族の思いを踏まえ、運航会社の責任者に直接、個別の謝罪を促し、国としての責任を踏まえた対応を御家族にすべきだと考えますが、大臣、どのように御対応されますか。
○斉藤国務大臣
被害者御家族の御心情は察するに余りあるものであり、事故を発生させた事業者の代表者であった桂田氏は、御家族のお気持ちに最大限配慮した対応を行うことが何よりも重要であると考えております。
国土交通省では、定例説明会の場や地方運輸局からの定期的な御連絡の際に、桂田氏の謝罪の要望を御家族から何度も伺っておりまして、桂田氏に対して、これを伝達し、改めて御家族の御意向を確認の上、真摯な対応を行うよう要請をしているところでございまして、今後も重ねて強く要請を行ってまいります。
また、御家族の有志の方が国の責任に言及されたとの報道は承知しております。このような痛ましい事故が二度と起きることがないよう、国土交通省としては、まず、抜き打ち監査の実施や日本小型船舶検査機構の携帯電話の検査方法の改善など、監査、検査方法の見直しを行い、その強化を図りました。
今後、知床遊覧船事故対策検討委員会における年内の総合的な安全対策の取りまとめに向け、御家族の御意見も踏まえつつ、しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
○城井委員
御家族の御意見を是非しっかり踏まえていただきたいということはもちろんのことであります。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)