救命浮器、救命いかだ、水温の低い寒冷地での安全対策は十分だったのか 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2022年5月18日 国土交通委員会
○城井委員
続きまして、寒冷地での安全対策について大臣に伺います。
カズワンの乗客は、遭難時に救命胴衣を着けていたと思われます。
救命浮器は備えていましたが、救命いかだは見つからずとの報道でした。
全国一律の安全対策の基準でございますが、水温の低いこの時期の安全対策として十分だったかどうか、大臣からお答えください。
○斉藤国務大臣
今回事故を起こしたような小型旅客船は、船舶安全法に基づき、救命設備として救命浮器又は救命いかだのいずれかを備え付ける必要があり、カズワンには救命浮器が備え付けられていました。
救命浮器は、水中につかった状態で周囲のロープをつかんで救助を待つための設備ですが、海水温が低い場合には、ごく短い時間で体温が下がってしまうとの課題があると承知しております。
また、救命いかだは、水中につかることなく救助を待つことができる一方で、乗客の避難誘導をしながら、船員がいかだの離脱装置を解除しなければならず、乗客は、動揺する、揺れる船体から揺れるいかだへ落水することなく乗り移らなければならないなどの難しさもあると承知しております。
国土交通省といたしましては、特に厳しい気象、海象下にある海域を航行する船舶に備えるべき救命設備の要件についても、この有識者の検討委員会で議論し、必要な措置を講じていきたいと思っております。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)