妊娠、出産、育児、子どもの成長に関する切れ目ない支援を 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2022年5月13日 衆議院内閣委員会

 

○城井委員

続きまして、子ども施策の定義における切れ目ない支援についてお伺いをいたします。

切れ目ない支援につきましては、立憲民主党案のポイントの一つでございまして、こども基本法案の条文にも盛り込んでいただいたことは評価をいたしたいと思います。

この切れ目ない支援は、どのくらいの年齢、どういった状況の子どもを念頭として届けられる想定か。

妊娠、出産、育児及び子どもの成長に関する切れ目ない支援を行うことを想定していますか。そして、これまで支援が届いていなかった、中学校卒業後又は高等学校中退後に就学も就業もしていない子どもや若者も支援の対象となりますか。

お答えください。

 

○鈴木(英)議員

お答え申し上げます。
結論から申し上げれば、御指摘の点は全て想定していますし全て対象であるということで、思いは同じであるということでありますが、具体的に述べたいと思います。

この基本法案は、これまで長年の課題とされてきました年齢、制度、縦割りのいわゆる3つの壁を打破することを企図しておりまして、これを端的に表現したのが12条であります。子ども施策に係る支援が、支援を必要とする事由、支援を行う関係機関、支援の対象となる者の年齢又は居住する地域等にかかわらず、切れ目なく行われるようにするため、必要な措置を講ずるものとすると定めております。

御質問の、支援の対象者の年齢や状況、また若者も含まれるのかという点につきましては、この法律に言う「こども」とは、一律に18歳などの年齢で区切ったものではないこと、また、子ども施策は、子どもに関する施策及びこれと一体的に講ずべき施策と定義をしておりまして、子ども施策と一体的に講ぜられる若者向け施策が含まれることから、御指摘の中学校卒業後に就学も就業もしていない子どもも含めた幅広い年齢層に対して、必要とされる支援が切れ目なく行われることを想定しております。

また、先ほど申し上げた12条で、支援を必要とする事由にかかわらずとしておりますとおり、児童虐待、貧困、いじめ、不登校、高校中退、非行といった困難の種類や制度ごとの壁を越えて、困難を抱える子どもを対象としております。

さらに、子ども施策は、2条2項1号におきまして、心身の発達の過程を通じて切れ目なく行われる子どもの健やかな成長に対する支援、2号におきまして、就労、結婚、妊娠、出産、育児等の各段階に応じて行われる支援を例示として明記したほか、12条におきましても、子ども施策に係る支援が切れ目なく行われるようにするための措置について規定をしておりまして、御指摘の、妊娠、出産、育児及び子どもの成長に関する切れ目ない支援が想定されております。

 

○城井委員

想定しているということ、対象となるということ、冒頭に、同じということでおっしゃっていただきました。

実は、今ほど確認をした大きく2点の部分は、立憲民主党案に盛り込んだ文言そのものであります。

我々からも超党派での議論の中で先んじて提出していた我が党案も踏まえての自民党内の議論があったのではないかというふうに想像いたしておりますが、今ほどの答弁で、この切れ目ない支援については、そこの込めた内容とそして狙いについては同一ということで確認をいたしました。

ありがとうございます。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)