支援金申請の「不備ループ」問題、対応を改善すべき 衆議院議員きいたかし福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2022年1月31日 衆議院予算委員会
○城井委員
さて、もう一点、中小企業の件でお聞きしたいと思います。
新型コロナ対策の支援金申請のいわゆる不備ループという問題について総理に伺います。
先日、私からは、新型コロナの対策の不正受給についてただしました。
今回は、中小企業に必要な支援が届いていないケースについて取り上げます。
持続化給付金などのときにも同様の事例があったんですが、月次支援金においても、いわゆる不備ループ、申請をして不備を指摘され、再提出してまた不備の指摘という、この堂々巡りに悩む中小事業者の方々が相当数おられます。
マニュアルどおりの答えに悩み、事務局から連絡が来ないケースもあって、理由も分からず不毛なやり取りになる。
連絡を待つ間の焦りなどで心身共に疲弊する方が相当数おられます。
いまだに同様の御意見が大変多い状況ですが、これは、一義的には、政府、事務局が、ちゃんと適切に対応すべきだ、改善すべきだというふうに考えます。
不備ループの相談を受けた弁護士の方から、ではどの辺が問題ですかということで、聞きました。
大きく四つ、お聞かせいただきました。
一つは、事務局が指摘する不備の内容や追加提出を要求される資料が本来必要と思われる範囲を超えている、こういう内容が多いということでした。
二つ目には、何度も不備の通知を出すにもかかわらず、事務局側がその不備について正確に把握していない。
例えば、5回目の不備通知で、この資料を下さいといったものは既に1回目に出していたとか、こんなことが起こっています。
電話の問合せ先と審査部とで担当者が別だというケースで混乱があったりします。
また、不備ループに陥った事業者さんが、ほかの補助金、家賃補助だとか持続化給付金だとかは受けられているのに月次支援金だけ駄目とか、こんな形で申請者に過大な負担を負わせているケースが大変多くございます。
あわせて、不備なし放置というケースもあるそうでありますが、支給されるべき人に対して不支給決定を行うことは許されるべきではないというふうに考えます。
総理、今ほどの幾つか現実の情報をお伝えしましたが、政府、事務局の対応の改善をお約束いただけますか。
○岸田内閣総理大臣
まず、御指摘の月次支援金については、緊急事態宣言等の影響を受けた事業者を支援するものとして、これまで、累計約249万件の申請に対して233万件の給付を行っております。
この月次支援金の審査でありますが、過去の給付金で不正受給が多発したことを踏まえて、申請の際に提出された書類だけでは給付要件を満たすことが確認できない場合には、一部の申請者に対して追加書類の提出をお願いしてきましたが、不必要な書類を求めているわけではないということ、これは是非御理解をいただきたいと思っています。
そして、追加書類を求めるに当たっては、これまでも書類不備の内容を分かりやすく連絡するなど様々な改善を重ねてきたと承知しておりますが、その上で、更に改善すべきことがあれば、今日は経済産業大臣を呼んでいただいておりませんが、是非、経済産業省に直接、より具体的に、ここを直してもらいたいということを言っていただければ、政府としても対応をしていきたいと考えます。
○城井委員
総理、事務局の担当者次第で不当な不備ループに陥っているケースがあるものですから、今総理からも、大臣に言ったら直させるというふうに言っていただきましたので、経済産業大臣に具体的にお伝えをして、是非改善を促してまいりたいと思いますので、総理からも御指示をお願いしたいと思います。
衆議院議員きいたかし福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)