発展途上国のワクチン確保へ、日本外交の役割を果たすべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2022年1月25日 衆議院予算委員会
○城井委員
最後に、総理に、発展途上国のワクチン確保への日本外交の役割について伺いたいと思います。
人間の命、生活、尊厳に対する脅威から人々を守ることを最優先する人間の安全保障の考え方は、我が国が提唱した、そして国際的にも定着した概念だ。
コロナ禍が続く今こそ、この人間の安全保障を改めて我が国外交の柱の一つとして頑張っていくべきだというふうに考えています。
そこで、コロナ診療の最前線の医療従事者からいただいた意見を踏まえて、総理に伺います。
ワクチン確保が困難なアフリカなど、途上国で変異株が生まれ続けると、世界的な再流行は避けられない。
ワクチン供給の国際協力にもっと力を入れるべきではないか。
いわゆるワクチンギャップの問題です。
ワクチンが争奪戦になり、経済力がない国、特にアフリカでは、ほとんどワクチン接種ができていません。
一国で流行を抑え込んでも、結局、ほかのところで変異株ができて回ってきますと、同じことを繰り返す。アルファ株、デルタ株、オミクロン株、同じことの繰り返しではないか。
これまでも、菅内閣などでもワクチン供給の国際協力をやってまいりましたが、もっと大規模にすべきじゃないかという意見は、傾聴すべきだと考えます。
希望する日本国民にワクチンをどう早期に安全に供給するかということ、これも大事。
もう一点は、国際的なワクチン接種の機会格差をどう是正するか。
総理、この両立は日本外交の知恵の出しどころだというふうに考えます。
外務大臣も経験された岸田総理、この途上国のワクチン確保へ踏み込んだ取組を是非お願いできますか。
○岸田内閣総理大臣
委員御指摘のように、あらゆる国、地域においてワクチンへの公平なアクセスの確保がされる、これは大変重要なことであり、国際協調を進めつつ、我が国としましても支援を行っていかなければならないと思います。
具体的には、財政支援ということでいうならば、昨年6月にワクチンサミットを共催して、資金調達目標に達成する貢献をする、我が国としても、合計10億ドル、財政支援を行いました。
また、現物供与としても、3,800万回分、各国、各地域に届ける、こうした取組を進めてきました。
これらは高く評価されていると認識をしています。
途上国を含む世界全体でのワクチンへの公平なアクセスの確保に向けて、引き続き努力を続けていきたいと思いますし、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成という意味でも、このワクチンへの取組、我が国として、我が国の外交として、しっかり努力を続けていきたいと考えます。
○城井委員
終わります。
ありがとうございました。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)