雇用調整助成金、返還されていない不正受給、どのくらいあるのか 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区) 



2022年1月25日 衆議院予算委員会

○城井委員
次に参ります。
雇用調整助成金の不正受給について伺います。
事実と異なる雇用調整助成金の支給申請などを行うとして合計9,673万円を不正受給している実態が、会計検査院が抽出をした調査によって明らかになっています。
その後、現時点で政府が確認している不正受給額と不正件数をお示しください。
その後、どのように正されたか、特に、返還されていない不正受給がどのくらい残っているか、厚生労働大臣、お願いします。

 

○後藤国務大臣
雇用調整助成金については、コロナ禍において特例による手厚い措置で雇用を支えてきたところでございますが、迅速に支給決定できるように、申請手続の簡素化にも取り組んでまいりました。
例えば、事前の休業計画の届出省略、添付書類の簡略化など、それによりまして、書類審査において不正申請が見つけにくくなるという側面もありました。
こうした状況の中で、昨年11月、今委員御指摘のとおり、会計検査院から9,673万円の不正受給についての御指摘を受けました。
早速、都道府県労働局に対しまして、不正が疑われる事業所への積極的な調査実施、不正受給に対応するチームの編成、労働局間での不正手口等の共有、警察等関係機関との連携を指示して対策強化を進めております。
令和2年1月のコロナ特例以降における不正受給は、令和3年12月末時点で261件、32億円に上っております。
現在、債権回収に個別に対応しているところでございまして、今、未回収件数が43件あると承知をいたしております。
引き続き、制度をしっかりと運用しながら、制度を的確に運営してまいりたいと思います。

 

○城井委員
今の未返還43件の金額をお示しいただけますか。

 

○後藤国務大臣
今、不正受給の32億円のうち、回収、一部返還を含むものを含めて21億ということでございますので、11億ほどまだ回収に至っておりませんが、しっかり回収させていただきます。

 

○城井委員
不正受給の3分の1が未回収ということであります。
徹して取り組んでいただきたいということをお願いしたいと思います。
手続の簡素化は大事だったというふうに思うんです。
でも、不正が見つけにくいということでは本末転倒。
その点も含めてのお取組をお願いしたいと思います。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)