英語民間試験の共通テスト活用断念へ、との報道に接して思うこと 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
5月24日、メディア各社が「英語民間、共通テスト活用断念へ 大学の個別入試支援―文科省会議」など報道しています。
英語民間、共通テスト活用断念へ 大学の個別入試支援―文科省会議(2021年5月25日時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052401074&g=soc
この報道に接して、私が考えることを書きます。
【英語民間試験の共通テスト活用、ようやく最終決着へ】
まず、英語民間試験を共通テストに活用することを断念する方向に文部科学省の会議が結論付けようとしていることについては、以前から共通テストでの活用には経済的・地理的公平性・しくみの公正性の観点から受験生に弊害があるのでやめるべきだと数年にわたり再三再四申してきた私からすると、ようやく最終決着へ近づいたとの思いです。
文部科学省から迅速かつ正式に発表いただき、今後の受験生の公平で公正な受験環境を整えてほしいと切に願います。
【個別入試に活用する際にも注意が必要】
英語民間試験を共通テストで活用することを断念する代わりに、各大学の個別入試での活用に関する支援について言及がある点についてですが、各大学の個別入試で用いる際でも、英語民間試験がはらむ経済的・地理的公平性・しくみの公正性の点での問題は残るわけで、これらの点に政府や各大学が具体的に配慮いただいた上で、個別入試における公平で公正な受験環境をととえていただく必要があることは言うまでもありません。
【導入ごり押しした政府の政策決定過程を第三者で検証必要】
大学入学試験のあり方の議論については時間と手間をかけ、多くの方からの意見も聞きながら文部科学省においてまとめていただいていますが、英語民間試験や記述式問題を多くの問題指摘がある中で導入へごり押しした政府の姿勢についても第三者機関を立ててきっちり検証して二度と同じことが起こらないようにすることも必要と考えます。
引き続き受験生、子どもたちを第一にした教育政策、入試制度となるよう、力を尽くしていきたいと思います。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)