大学における対面授業、全面的再開は急務だ 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2021年3月24日 衆議院文部科学委員会
○城井委員
続きまして、大学における対面授業の再開について伺います。
通告は2問しておりますが、2問目の方を聞きたいと思います。
全面的な対面授業の再開が急務であるということを申し上げたいというふうに思いますが、ただ、この間、文部科学省とこの対面授業再開の議論を私どもとしても行っておりましたが、その折に感じたことがあります。
それは、サークル活動や飲み会など、授業以外の活動での感染において大学の責任が問われることを各大学当局が恐れていることを文部科学省が察して、対面授業を促す通知を出す一方で、対応が明確にならない大学がいまだに相当数存在することを黙認してしまってはいないかという点であります。
対面授業の少なさに対する学生や保護者の不満が更に増幅をしています。
飛び級入学者を除けば、大学生や専門学校生は成年年齢に達しています。
自ら生計を立てる者もいます。
この対面授業の本格再開を促すに当たり、授業以外の活動について、大学側の指示に基づくものでない限りは学生自らの責任の下で行うこと、そうした活動の感染防止等への対応についても学生自らが責任を持って行うことなどを文部科学省として明確化する必要があるのではないかというふうに思いますが、大臣、この点いかがでしょうか。
○萩生田国務大臣
大学における対面授業を促進するためにも、個々の学生の感染対策に関する意識の向上は重要であり、各大学においては、新型コロナウイルス感染症に関する正確な情報の学生への周知や、感染対策のための留意すべき事項の注意喚起の徹底を図っていただくことが必要と考えております。
その際、これらの注意喚起等が学生の行動変容にしっかりつながるよう、各大学には、学生との信頼関係を構築した上で、感染対策に関する働きかけを行っていただくことが重要です。
文科省としては、各大学において学生に注意喚起などを行うべき事項等について、累次にわたって通知などをお示ししてきたところであり、各大学においても、通知の趣旨に沿って、学生一人一人に伝わるような形で注意喚起等を行っていただいております。
一方で、そのような感染対策を講じたとしても、感染リスクをゼロにすることはできません。この前提に立って、文科省としては、学生に感染が確認された場合でも、感染した学生や学校の対応を責めるのではなく、衛生管理を徹底し更なる感染を防ぐことが重要である旨を発信をしているところでございます。
文科省としては、大学における感染対策や学生への注意喚起の徹底を引き続き促しつつ、その結果、感染者が生じたとしても、大学や学生が差別、偏見、誹謗中傷などの対象とならないよう、配慮をしっかり求めてまいりたいと考えております。
この間、私も大学関係の皆さんに、是非ハイブリッド型の授業をやってほしい、オンラインが全て悪いとは申し上げませんけれども、やはりキャンパスで学生の皆さんと語り合いたい、こういう学生たちのニーズが非常に多いということは伝えてきたんですけれども、大学の皆さんは、社会的使命が高いということをおっしゃるんですね。
私、それはいいことだと思うんです、大学自らが社会的使命が高いと。
したがって、過去の例で、運動部の合宿所などからクラスターが出ると、そのことをもって社会的に物すごく批判されるということを気にしていました。
私、それは、大学の中で何らかの形で、感染対策をしているにもかかわらず、それは出ることだってあるわけですから、それをもって大学を批判したり叱正するつもりは全くないので、そこはもう自信を持ってやってほしいということは繰り返し申し上げていますが、新学期を迎えるに当たって、もう一度、各大学の皆さんに、是非対面の重要性というものも促していきたいと思いますし、仮に結果として感染者が出るようなことがあっても、それを、学校を責めたり学生を責めたりということは全く考えていません。
ある学校の学長さんは、じゃ、文科大臣が責任を持ってくれるんですかと随分責められたので、持ちますと答えました。
すなわち、学生の皆さんが学校へ行くために学校の皆さんが様々な努力をしていただくことに対しては、文部科学省、文部科学大臣としては共に責任をしっかり持ちながらやっていきたいと思いますので、どうかフリーズしないで、スイッチがオンとオフしかないんじゃなくて、いろんな知恵を出しながら学生の学びの機会をしっかり確保していただきたいなと思っています。
○城井委員
対面授業再開に当たっては大臣が責任を共に持つということで、心強い答弁をいただいたと思います。
引き続きよろしくお願いしたいと思います。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)