コロナ禍での自主休校、子どもたちの学びの保障、特に成績の取り扱いも考慮すべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)


 2021年3月24日 衆議院文部科学委員会

○城井委員

次に参ります。

コロナ禍での自主休校時の成績の取扱いについて伺います。

新型コロナが理由で欠席する場合には欠席扱いしない旨の学校現場での対応が続いています。

コロナ禍で自主休校の子供たちも多く、また、感染、濃厚接触はもちろん、微熱でも登校を控えるため、自主休校中の子供たちの学びの保障が心配です。

この学びの保障は、出席停止扱いだけでは解決しないとの指摘があります。

特に、通知表等の評価はどうなるか。中1から中3での評価は受験で入試に加点されることが想定されるため、特に本人や保護者からも関心が高い状況です。

教育現場でのオンライン教育の整備は大前提ですが、登校しない期間が長期化した場合の学力を評価する基準などがないというのが保護者からの声であります。

検査や換気などの感染対策をもっと拡充して、子供たちが安心して登校できるようになるのが一番でありますが、先ほど議論させていただいた変異株の影響もあり、在宅での学びの保障整備は急務だという切実な声も届いています。

新型コロナを理由にした自主休校の子供たちの学びの保障、特に成績の取扱いはどのように対応するか、大臣から明確にお答えをいただけますか。

 

○萩生田国務大臣

新型コロナウイルス感染症への対応に当たっては、感染症対策を徹底しつつ、最大限子供たちの健やかな学びを保障することが重要です。

その上で、やむを得ず学校に登校できない児童生徒に対しては、児童生徒の学習に著しい遅れが生じることのないよう、指導計画等を踏まえた教師による学習指導と学習状況の把握を行うことが重要であり、その旨は昨年四月以降、通知をしております。

また、通知においては、児童生徒が自宅等で行った学習の状況や成果は学校における学習評価に反映できること、進級、進学等に不利益が生じないよう配慮することなども示しております。

引き続き、学校関係者と緊密に連携をしながら、児童生徒の健やかな学びが保障されるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。

基本的に、先生、本人に症状が多少あって、親御さんも御心配でお休みになるというのが長期にわたるということはちょっと考えられないと思うんですね。

ですから、基本的にはやはり登校していただくことが義務教育は原則だと思います。

ただ、御家庭に基礎疾患を持ったお年寄りが同居していて、そして、間は空くんだけれども、子供がちょっと健康状態がいま一つ心配だなんというお子さんは中にはいらっしゃるんだと思います。

これは、学校長とよく相談していただいて、合理的な理由を確認していただいた上でお休みになる以上は、今心配されているような成績評価なども含めて学校できちんとルールといいますか制度をつくってその対象児童さん、生徒さんを見ていただくということが原則だと思っておりますので、それで休んだことによって後でマイナスが生じるということがないように、そのことは徹底してまいりたいと思います。

 

○城井委員

教育現場での丁寧な相談をという部分も大臣から言及いただいたと受け止めています。

通知などのルールと、そして現場の実態の乖離がないように、国の方からも引き続き注視をいただきたいということをお願いしたいと思います。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)