若年層世代への感染力が強い変異株、教育現場においても対応すべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2021年3月24日 衆議院文部科学委員会
○城井委員
それでは、次の質問に参ります。
今回の質疑の機会に当たりまして、私自身も質問の作成をやってまいりましたが、あわせて、インターネットを通じて、文部科学大臣に聞いてほしいことというのを募りました。
デジタル民主主義にもつながる試みであります。
いただいた御意見や提案は、A4で24枚にも上りました。
この後の質問は、これらも踏まえて文部科学大臣に伺いたいと思います。
まず、教育現場における変異株への対応についてお伺いをいたします。
学校現場における新型コロナウイルスへの対応について御意見をいただいた保護者の皆さんの不安や要望をまとめますと、一つには、児童生徒、学生及び教員への、全員そして頻回のPCR検査の拡充、二つ目には、エアロゾル感染の心配、そして三つ目には、ICT活用促進に当たっての懸念ということでございました。
そうした部分も念頭に置きながら、まず、教育現場における新型コロナウイルスの変異株の感染拡大を踏まえた対応について伺います。
変異株は若年世代への感染力が強いとの分析がありますが、これを踏まえての文部科学省の対応はどのようにするか、大臣、御見解をお願いします。
○萩生田国務大臣
新型コロナウイルス感染症の変異株について、国内において感染者の確認が続いており、警戒が必要な状況であると考えております。
変異株であっても、三つの密の回避やマスクの着用、手洗いなど、基本的な感染症対策が奨励されておりますので、各学校においては、これらの基本的な対策を改めて徹底いただきたいというふうに思っております。
加えて、それぞれの地域の感染状況に応じて、感染症対策を講じてもなおリスクの高い教育活動は一時的に制限していただくよう、衛生管理マニュアルや通知でお示しをしてまいりました。
学校の設置者においては、引き続き、保健所と連携を密にしていただくとともに、新年度を迎え、各学校において教育活動を行っていくに当たって、改めて感染症対策を徹底してまいりたいと思います。
文科省としては、変異株について必要な対応が明らかになった場合には、速やかに厚生労働省等と連携し、学校の設置者への情報提供や注意喚起の対応を行ってまいりたいと思いますが、何となく、変異株は子供にうつりやすいよねみたいなことが世の中で定説になってしまっているのは、やや、ちょっと違和感がありまして、実は、科学的に、そういった数字や、検証を行って国として発表している事実はございません。
テレビのワイドショーなどに出てくる専門家と称する先生方が海外の事例をおっしゃっていて、確かに子供の感染がやや増えたのは事実なんですけれども、これは学校内での感染じゃなくて家庭内の感染でありましたので、直ちに、変異株は子供が危ないんだ、こういう一方的な報道を、皆さん惑わされることなく、冷静にきちんと情報を出していきたいと思っています。
○城井委員
マスクについては後ほどお伺いをと思いますが、冷静な情報提供、確かに重要だというふうに思っています。
ただ、各都道府県での変異株の確認報道が日々増えているものですから、そのことを踏まえて、現場での対応への不安の声を多くいただいての今回の質問でございました。
最新情報の周知を含めて引き続き対応をお願いしたいというふうに思います。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)