北部九州での次世代自動車産業の拠点化に関する質問主意書 衆議院議員 きいたかし 福岡10区 (北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
平成二十九年十一月三十日提出
質問第七三号
北部九州での次世代自動車産業の拠点化に関する質問主意書
北部九州での次世代自動車産業の拠点化に関する質問主意書
北九州市では、地方創生を進めるための重要な施策として「次世代自動車産業の拠点化」を掲げ、北九州市学術研究都市を中核とする完全自動運転技術の開発や高度専門人材の育成、地元企業の開発力の向上、地元研究開発機関への人材の供給、企業誘致等を推進し、次世代自動車の開発・実証・生産拠点化に取り組んでいる。
そこで、北部九州での次世代自動車産業の生産・研究開発拠点化をさらに推進する必要性に鑑み、以下質問する。
一 自動走行関連技術は今後イノベーションが急加速する分野の一つであり、人工知能を活用した完全自動運転技術の開発及び実証走行に対する国としての財政支援措置が特に必要であると考えるが、政府の見解を示されたい。
二 次世代の自動運転技術の開発を担う高度専門人材の育成に対しても、国として財政支援措置を行うべきであると考えるが、政府の見解を示されたい。
三 企業の技術開発や設備投資を活性化することにも有効な投資コストの低減に直接作用する、自動車関連企業による先端技術開発や設備投資に対する財政支援措置を国として行うべきと考えるが、政府の見解を示されたい。
右質問する。
平成二十九年十二月八日受領
答弁第七三号
内閣衆質一九五第七三号
平成二十九年十二月八日
衆議院議長 大島理森 殿
衆議院議員城井崇君提出北部九州での次世代自動車産業の拠点化に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員城井崇君提出北部九州での次世代自動車産業の拠点化に関する質問に対する答弁書
一について
政府としては、必要な予算を計上した上で、自動走行関連技術について支援を行っている。また、「未来投資戦略二〇一七」(平成二十九年六月九日閣議決定)において「世界に先駆けた実証」として、「無人自動走行による移動サービスを二千二十年に実現することを目指し、本年度から、地域における公道実証を全国十か所以上で実施する」こととしている。
二について
自動走行関連技術の開発を担う高度専門人材の育成については、経済産業省と国土交通省において開催している「自動走行ビジネス検討会」において、「ソフトウェア人材」を重要九分野の一つと位置付け、必要な予算措置を含め、我が国産業が自動走行分野で世界を先導するために必要な検討を進めている。
三について
自動車関連企業に係る先端技術開発や設備投資の更なる促進は、日本経済の更なる活性化のために重要である。このため、政府としては、大学と企業等が連携して行う車載用蓄電池やトラックの隊列走行の実現に向けたブレーキ等の先端技術に関する研究開発に対する支援のほか、自動車関連企業を含む企業が行う研究開発投資に対する研究開発税制による支援等を行っている。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区