令和7年度予算案が自公維などの賛成で可決、参議院へ 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

3月4日、衆議院予算委員会での締めくくり総括質疑や討論などを経て令和7年度予算案や立憲民主党修正案などが予算委員会で採決され、自公修正案と修正部分以外の原案が賛成多数で可決されました。
私も提出者となった立憲民主党修正案は残念ながら少数否決となりました。
その後開かれた本会議においても採決され、来年度予算案(修正)が自公維などの賛成で可決、参議院へ送られました。日程闘争をしないという党幹部方針は理解するものの、修正協議を担ったものとしてはもう一押し粘りたかったところです。
昨秋の衆院選後初めての当初予算案審議。
省庁別審査など新しい予算審議の姿を見せながら、立憲民主党からは予算の国会修正を目指して約3.8兆円の予算修正案を作成、提案しました。「家計が第一」、「国民の負担を減らす」「国民の収入を増やす」具体案を提案する一方で、本気の歳出改革を実行することで、増税もせず、赤字国債発行もせずに、政策財源3.8兆円を示したのは大きな成果です。
私も教育政策や政府基金見直しによる財源確保などこれまで積み上げてきた政策提案で修正案作成に貢献しました。
財源の中には、政府基金の国庫返納など一度きりの財源もありましたが、不断の行財政改革への提案を重ねるとともに、令和8年度以降は恒久財源確保に向けた具体案も示すように今後段取りしていきます。
大前提は高額療養費の負担上限引き上げ凍結でしたが、石破政権は一部見直しにとどまり、がんや難病の患者・当事者の必死の訴えに反して8月からの負担上限引き上げを行う構えです。
引き上げ凍結を実現するため、引き続き参議院においても粘り強く働きかけます。
ガソリン減税はかないませんでしたが、高止まりしている事実は変わりません。
国にはガソリン価格を下げるための財源が令和6年度補正予算で積んだものが手つかずで残っているとの資源エネルギー庁からの聞き取りですので、この財源に基づいたガソリン価格値下げを実行するよう引き続き石破政権に求めます。
成果もありました。
繰り返し提案してきた学校給食無償化や高校無償化拡充は、令和8年度からの小学校給食の無償化や令和7年度からの公立高校の所得制限撤廃(これも立憲の提案通り)、令和8年度からの私立高校等加算が立憲民主党の提案通りの45.7万円に引き上げられることは実現にメドが立ちました。
学校給食無償化については、令和7年度からの先行実施を行うよう働きかけを続けますし、定員割れが予想される公立高校支援にいたっては全く不十分であり、ここも支援拡充の具体化を求めていきます。
一方、介護・障がい福祉・保育従事者のさらなる処遇改善や訪問介護事業者の緊急支援については、与党との協議でゼロ回答でした。
何らか手だてをと次善の策も私達から提案したにも関わらず、です。
政府基金の見直しについても結局「積み過ぎ」101基金の見直しはゼロ回答、我々から問題指摘した「コロナワクチン生産体制等緊急整備基金」の一部を自公修正案の財源に流用する有り様でした。
自民党の族議員などの抵抗が強かったのも事実、さらなる見直しは必須です。
130万円のがけ対策については、自公修正案でキャリアアップ助成金を使ってがけをなくすという政策が示されました。
一歩前進となればよいと思いますが、政党間協議の中で初めて示されたものであり、今後検証していきます。
中小企業の社会保険料負担軽減については、全くのゼロ回答であり、自公には正社員を増やす中小企業の苦労がなかなか伝わらず苛立ちが募るばかりです。
来年度予算の審議は参議院へ移りました。
予算の国会修正案を作成、発表、質疑、協議それぞれに関わる中で、政権を担うための経験値も高められたと感じます。
令和8年度(再来年度)予算の概算要求の前に予算委員会の閉会中審査を行うよう、3月4日の予算委員会で私から要求しました。
予算の国会修正を短期間で行う限界を踏まえて、予算の概算要求段階から、野党第1党として、実現すべき政策もその政策財源確保についても正面から取っ組み合います。
「家計が第一」、ムダな予算を生活応援へ。
応能負担によるベーシックサービスの拡充など、この国と国民を守る前向きな改革の実現に貢献したいと思います。
引き続き応援お願いします。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)