全ての政府基金を対象に、3年ルールに照らして物価高対策などに活用できる基金残高を明らかにするべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2025年3月4日衆議院予算委員会
○城井委員
最後に、政府基金の見直し状況について伺います。
今回の予算委員会を含めまして、政府基金の検証を進めてまいりました。
3年ルールに照らしての、向こう3年間の予算執行の見込額を確保した上でも残る基金残高の中には、国庫返納して、物価高対策など対応を急ぐ政策財源として活用可能な部分があるとやはり考えます。
元々、3年ルールが作られたときにも、衆議院決算行政監視委員会にて河野前行革担当大臣が答弁したように、この3年ルールは全ての基金が対象だということを説明されてきたわけであります。
全ての基金を対象として、きちんと3年ルールに照らして、いくら基金残高を使えるのかということを把握して活用すべきです。
総理、この金額の把握、活用、きちんと指示してください。
○安住委員長
これは、もう間もなく時間なので、石破内閣総理大臣。
○石破内閣総理大臣
御指摘いただきました3年ルール等が盛り込まれております基金の点検・見直しの横断的な方針、これは令和5年12月に策定をされているものでございます。
これを、その策定より前に措置された予算額に対して直接当てはめて議論をするということはかなり困難だというふうに認識をいたしておるところでございます。
3年以上の期間を想定して予算措置をしている基金もございますので、3年以上の期間を前提として既に採択や交付決定等を行い、具体的に事業を進捗させているものもございます。
ただ、委員の御指摘は、基金というものの見直しは不断に行っていかねばならないということだと思っております。
この予算委員会で御説明してまいりましたように、基金はそれなりの必要性を持って積んでおるものでございますが、その不断の見直しというのはこれから先も進めてまいりたいと思っております。
御指摘の3年分の必要額を一律に切り出してお答えするということは、かなり実務上難しいかとは認識をいたしております。
○安住委員長
城井君、間もなく時間ですから、まとめてください。
○城井委員
総理に最後に伺います。
この基金、巨額なものが相当あります。
巨額な基金の裏には巨額の補正予算ありであります。
大き過ぎる補正予算、やめませんか、総理。
最後にお答えください。
○石破内閣総理大臣
補正予算は、当然、財政法の規定にございますとおり、当初予算のときには見込めなかった、そういう事由が生じた場合にのみ補正予算を組むものでございます。
これが常態化をするということは、財政規律の面からも、財政民主主義の観点からも、それは問題があることは認識をいたしております。
ですから、巨額過ぎる補正予算をやめないかということでございますが、それが補正予算として、予測不能な事態が生じたということをきちんと御説明する、その責任は政府にあることはよく認識をしておるところでございます。
○城井委員
予測不能といって、水膨れが実態です。
是非改めてください。
終わります。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)