高校無償化の拡充は、現在も定員割れが増えている公立高校への更なる施設整備支援が不可欠だ 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2025年3月4日衆議院予算委員会
○城井委員
もう一点、教育の無償化についてお聞きしたいと思います。
高校無償化の拡充についてであります。
令和7年度からの公立高校での所得制限撤廃、そして、令和8年度からの私立高校等加算としての支援金額、立憲民主党から提案を申し上げてきた45.7万円までの引上げを行う、この予算修正案については評価をいたしたいと思います。
ただ一方で、窮地に陥る、そして、現在も定員割れが増えている公立高校への支援、令和7年度予算においても、専門高校に限らず、拡充すべきであります。
我々からは、公立高校の施設整備支援を中心に、これもかなり絞り込んだわけですが、670億円必要だという提案をしました。
さて、一方の自公修正案の公立高校支援、金額が小さ過ぎるんじゃないですか。
総理、今回の自公修正案、仮に政府で実行していくとして、公立高校支援、一体何に手が届くんですか。
小さ過ぎませんか、総理。
お聞かせください。
○安住委員長
あべ文部科学大臣、簡潔にお願いします。
○あべ国務大臣
簡潔にお答えさせていただきます。
公立高校、高校教育の普及と機会均等、地域のそれぞれの人材を育成するという重要な役割でございまして、文部科学省といたしましては、これまでも、DXハイスクールの事業におきまして、例えば、普通科高校における3Dプリンターを活用した物づくり体験とか、また、農業高校におけるドローンを活用した農業実習、地方創生2.0に向けまして、地域産業に密着した産業界の伴走支援に向けた、専門高校を拠点とする……
(発言する者あり)
○安住委員長
静粛に。
○あべ国務大臣
地方創生支援、地域人材の育成に励んでいるところでございます。
今回の自民党、公明党、日本維新の会の三党合意では、令和8年から公立高校などへの支援の拡充を行うというふうにされているところでございまして、先行措置として、まずは令和7年度分におきまして、産業教育のための実験実習施設整備の支援を拡充するための10億円の増額が修正案に盛り込まれましたので、公立高校などの支援の拡充につきまして、具体化に向けた検討を行って、必要な取組を速やかに進めてまいります。
以上です。
○城井委員
私ども立憲民主党から申し上げてまいりましたのは、施設の老朽化が著しく、学校現場での教育環境が十分整わない、それは専門高校には限らないということであります。
先ほどの10億円ですと、3Dプリンターですか、重要ですよ、さて、いくつの高校で使っているんでしょうかという話をまず答えていただかなきゃいけないということになるわけです。
現在の政府が考えている公立高校支援、これまでやってきた話も前半に言っていただきましたが、その結果が今の公立高校の定員割れにつながっているという現実に目を向けなければなりません。
更なる施設拡充、支援拡充が不可欠だということをこの場で申し上げておきたいというふうに思います。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)