本気の歳出改革、政府基金積み過ぎ額約7.8兆円を物価高対策に活用するべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
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2025年1月31日衆議院予算委員会
○城井委員
次に、本気の歳出改革について伺います。
先ほど御説明申し上げましたように、立憲民主党からは、国民の負担を減らす、国民の収入を増やすを実現するための政策財源の確保を具体的にお示ししています。
パネル、そして資料の5ページ、6ページを御覧いただければと思います。
この中から、政府基金の積み過ぎ部分、約7.8兆円の国庫返納による活用について、ここでは総理に伺います。
総理、これまでも、政府基金は、まず向こう3年間使うものは確保しながら、それ以降は成果を検証してという3年ルールを設けてまいりましたね。
この適用がどうかということ。
私どもから見ますと、この3年ルールにのっとりますと、向こう3年分の支出見込みに相当する金額を基金の中できちんと確保して残した上で、それでも積み過ぎている分を物価高対策などの対策の政策財源として使っていくべきだ、こういう提案を申し上げたいというふうに思っています。
私どもとしても試算を申し上げておりまして、101基金、そして7兆7,812億円、これは約ということですが、この約7.8兆円は向こう3年必要な金額を取り置いても使える金額だ、こういう見立てであります。
この約7.8兆円の基金の積み過ぎ部分を、私どもが先ほどから申し上げている負担の軽減や収入増につながる政策実現の財源の一部として使っていただきたい、このことで予算修正をお願いしたいと思いますが、総理、いかがでしょうか。
○加藤国務大臣
余り時間がないので、端的に申し上げさせていただきます。
まず一つは、いわゆる3年ルール自体は令和5年の12月から適用されておりますから、それ以降の予算については、今提出している令和7年度予算も適用しておりますが、それ以前の基金分については、直接は適用せずに、それぞれの、我々、レビューをしながらチェックをし、必要な予算額を歳入の方に戻す形でやらせていただいている。
そして、出していただいたのは、過去の分を見ながら先をシミュレートしているという意味で、ちょっといかがなものなのかなと。
やはり、先行きを見ながら決めなきゃいけないというのは一つあると思います。
それから、適用以外、適用されていない部分についても、今後必要なものを一回返すということになると、またどこかで計上しなきゃいけない。
そうすると、今、金利が上がっていくという見込みの中で、資金コストから見てどういうことになるのか、こういった議論をしっかりしていかなければならないというふうに思っています。
○城井委員
だとするならば、私どもはぎりぎり政府からの公開資料によっての試算をしておりますから、そこを踏まえて出した考え方に沿って、是非、政府からも、この積み過ぎ分は本当はどれぐらいかというのは出していただきたいと思いますが、お願いできますか。
○加藤国務大臣
正直言って、例えば、令和6年度の残高がどうなのかといっても、今進行中で分からない。
それから、今年の予算の分は分かりますけれども、過去の分について、令和7年度分まで分かっているんですが、令和8年度以降はまとめて出ていますから、それを区分しないと、おっしゃる3年にはならないということで、現時点ですぐに出せと言われてもちょっと難しいところでありますが、どういうやり方がその中であるのか、正直言って、ないのか、あると言い切れませんので、あるのか、ないのかを含めて検討させていただきたいと思います。
○安住委員長
時間が来ているので、簡潔に結論を。
○城井委員
今の答弁を受けて、政府から、この基金の積み過ぎ部分について検討した結果を是非提出していただきたいということを委員会で求めてまいりたいと思います。
委員長、お取り計らいをお願いします。
○安住委員長
理事会で協議します。
○城井委員
では、今後も……
○安住委員長
もう時間ですから、終わってください。
○城井委員
はい。
では、終わります。
ありがとうございました。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)