まず物価高対策、予算修正への3つの視点、国民の負担を減らす、国民の収入を増やす、本気の歳出改革 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
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2025年1月31日衆議院予算委員会
○安住委員長
この際、城井崇君から関連質疑の申出があります。
長妻君の持ち時間の範囲内でこれを許します。
城井崇君。
○城井委員
立憲民主党の城井崇です。
どうぞよろしくお願いいたします。
総理、国民が物価高に苦しんでいます。
先日も、福岡県内の高齢者から、立憲民主党にこういう声が届きました。
米の高値、今の値段を承知しているか、以前の2.5倍だ。
叫ぶような訴えでした。
私たち立憲民主党として、この度の来年度予算案の審議に当たりまして、国民生活の苦しい状況を改善するためには、政府案のままでは駄目だ、予算修正が必要だ、その柱は物価高対策だと考えます。
資料2ページとパネルを御覧ください。
ここでは、予算の国会修正へ、まず、物価高対策の充実、国民の負担を減らす、そして国民の収入を増やす、この二つの視点から具体的な政策提案を申し上げ、また、あわせて、予算修正実現のための政策財源の確保の提案もお示しします。石破総理におかれては、是非、私たち立憲民主党の主張に耳を傾けて、予算案の国会修正をしていただくように強く求めたいと思います。
私からお示しする物価高対策は次のとおりです。
資料3ページとパネルを御覧ください。
一つ目の視点は、国民の負担を減らすです。
税負担を減らす方策として、リッター当たり25.1円のガソリン減税、そして、これまでも防衛力強化と言いながら内容が十分に国民には示されていない、数字ありきにも見える防衛増税の中止、ここをまず行うべきです。
教育費の負担を減らす方策として、教育無償化を各年代に届ける政策パッケージを準備しました。
具体的には、立憲、維新、国民の三党を中心に議員立法も出している学校給食の無償化、維新の皆さんも取り組む高校無償化の拡充、大学、専門学校の無償化、そしてゼロ歳から2歳の保育での所得制限の撤廃です。
二つ目の視点は、国民の収入を増やすことです。
資料4ページとパネルを御覧ください。
全産業平均より7万円以上月収が低い介護や障害福祉、保育、幼稚園教諭などの収入アップにつながる処遇改善を議員立法と併せて提起をいたします。
介護報酬が削られ、各地域で苦境が続く訪問介護事業者の緊急支援も重要です。
また、自分たちではどうしようもない壁にぶつかる皆さんを支援するのも大切です。
国民民主党も取り組む103万円の壁対策は重要ですが、同じように、社会保険料における130万円の壁というよりは、むしろ崖の対策を急ぐべきです。
あわせて、中小企業の社会保険料軽減も行うべきと提起をいたしております。
がん患者の皆さんなどから悲痛な声が多く届いている高額療養費の自己負担引上げの凍結についても盛り込むことといたしました。
三つ目の視点は、本気の歳出改革による財源確保です。
資料5ページとパネルを御覧ください。
立憲民主党では、これまでも厳しく税金の無駄遣いチェックを行ってきたのとともに、本気の歳出改革作業チーム、国会議員70名規模で編成し、各省庁の予算を厳しくチェックをしています。
国民の目がなかなか届かない政府基金、特別会計、予備費、外為準備金を始めとした政府資産など、使い道や在り方も検証しています。
今回の立憲民主党の予算修正案においては、政策財源として、まず、この政府基金の積み過ぎ部分、約7.8兆円と立憲民主党の試算であります、この国庫返納による活用。また、一般予備費1兆円という予算案の内容でございましたが、この一部活用をまず行うことを提案しています。
加えて、教育、子育て支援への活用を提言してきた日銀保有のETF分配金の一部活用。
また、行政改革や税制改革による恒久財源の確保にも取り組んでいます。
こうした具体的な財源確保の努力の中から、最終的な予算修正部分の財源を賄う考えです。
これらを踏まえて、石破総理に質問をいたします。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)