立憲民主党の補正予算修正案、緊要性のない基金の積み過ぎ額1兆3,619億円は減額するべき 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

2024年12月12日 衆議院予算委員会

○城井委員
続きまして、立憲民主党修正案が減額補正を求めている政府基金への予算措置について、提出者にまず伺いたいと思います。
お手元資料とパネルを御覧ください。
立憲民主党の修正案では、財政法29条による補正予算の緊要性の要件を満たすかなどの提出者からもお答えをいただいた考え方や、また、基金残高などが令和6年度補正予算での措置額を賄えるほど過大でないかということの確認。
また、岸田前政権時にまとめられた政府基金の3年ルール、直近3年間分の必要な基金を認めつつ、その後については成果を検証してから判断する旨のルールということでありますが、これなどを踏まえて、立憲民主党の修正案では、政府基金25基金への予算措置のうち、約1兆3,619億円ということでの減額補正をするように求めています。
この減額を求める基金への予算措置について、提出者の階猛議員からお答えください。

○階委員
具体的な内容をお答えすればよろしいでしょうか。
今回、今委員がおっしゃられたような考え方と、もう一つは、国民の命や健康に関わるという観点から、旧優生保護法による被害者に対する補償金、特定B型肝炎ウイルス感染者への給付金及び建設アスベスト被害者への給付金に係る基金については除外して考えて、これは政府の予算を全額認めるということにしております。
そして、残りの25基金については、委員がおっしゃられたとおり、昨年の、政府が基金のルールを決めたわけですけれども、このルールに基づいて、新たな予算措置は3年分程度とし、積み増すのであれば、成果目標の達成状況を見て、次の措置を検討するというルールに照らして判断をするということで、これは一つの基準です。
それをやると、実は1兆3,600億円だけではなくて、今回補正予算の対象にならなかったものまで、かなりの金額が返還を求めるということになるわけですけれども、今回は補正予算の審議ですから、その補正予算の対象になっているものについて、先ほど小林委員への答弁でお答えしたように、今ある基金で今年度末まで、今年度末の支出を十分に賄えるというふうに判断したものについては、補正予算での基金の積み増しは必要がないだろう。
逆に、今ある基金では足りないというものについては、足りない部分に限って積み増しを認めるという客観的、合理的な基準に基づいて積み増しをするかどうかということを判断し、必要性がないと認められるものについては、今回、減額補正を求めるということにしております。

○城井委員
さて、総理、補正予算での基金の造成や積み増し、問題、課題をはらんでいるというのを改めてお聞きいただいたというふうに思います。
そこで伺います。
補正予算での基金造成、積み増しに関して、財政法29条による緊要性の要件、あるいは、基金残高が今補正予算での措置額が賄えるほど過大ではないかとの確認。
また、岸田前政権が決めた基金の3年ルール、当然踏まえて対応いただくということでよろしいか、確認させてください。

○石破内閣総理大臣
当然、その考え方に基づいて今回対応しておるものでございます。
ですから、限られた時間ですからるる申し上げることはいたしません。
一体これ、緊要性があるのかどうかということだと思っております。
私どもとして、今回議論になりましたいろいろなテーマについて、緊要性があるものかどうか、かなり厳しく議論もし、精査をいたしてまいりました。
そこは、見解が異なる点はあるかと思いますが、この基金というものの性質に鑑みまして、これは必要であり、かつ緊要性があるというふうに私どもとして判断をいたしたところでございます。
また御議論賜りたいと存じます。

○城井委員
今回我々から示している25基金1兆3,619億円というのは、今想定できる残高で賄える中身があるので、その分は減らしましょうという話が一つ。
もう一つは、総理、令和6年の今回の補正で措置する額のうち来年3月末まで、年度内に幾ら使いますかと聞きましたら、政府から答えが出てきませんでした。
これが分からないと、今回の金額が適切かどうかというのを国会が判断が本当はできないんです。
ですので、この2つを頭に置いていただきながら、今回の予算措置の減額の部分、是非政府で検証して、そして減額について検討いただきたいというように思うわけですが、総理、いかがですか。

○石破内閣総理大臣
小林委員の御質問に対する議論でもございましたが、半導体にいたしましても、あるいは宇宙に関しましても、全く、激動する世界の情勢において、何がどう変わるか分からないという、予見が非常に難しいものがございます。
ですので、きちんとルールに沿ってやらなきゃいけないことはそうなのですが、予見し難いものに対応するからこそ、基金というものでやっていかねばならないという考え方もございます。
私どもとして、無駄なものを計上しておるつもりはございません。
予見不可能なものに対して、予見可能性が低いものに対して機動的に対応できるという考え方に基づいてお願いをしておるものでございます。

○城井委員
本来は当初予算できちんとその議論をしておくべきだということを一つ申し上げ、そして、補正予算の中でも、先ほどの事情は変わって急ぐんだという話のところも、きちんと根拠、そしてその理由を我々に詳細に示していただけているかというと、先ほど提出者の階議員からもございましたように、与野党の情報格差がございます。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)