立憲民主党の補正予算修正案のねらいは、能登半島復興支援の増額と基金の積み過ぎ額の削減 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
2024年12月12日 衆議院予算委員会
○安住委員長
次に、城井崇君。
○城井委員
立憲民主党の城井崇です。
石破総理、そして立憲民主党修正案の提出者の皆様、よろしくお願いいたします。
立憲民主党の修正案に対しまして、まず提出者にただします。
その後、それをお聞きいただきながら、総理に今後の政府の対応を伺いたい、こういう形で進めてまいりたいと思います。
よろしくお願いします。
まず、立憲民主党提出の補正予算修正案について質問します。
提出者の皆さん、この修正案の狙い、目標、何を目指しての取組なのかということ、まず国民の皆様に広く御説明いただきたいと思うんです。
これまで立憲民主党では、いわゆる緊急総合対策を提案をし、政府に取組を促してきました。
ただ、それを踏まえますと、今回なぜ予算の国会修正を目指す修正案としたのか、そしてこれまでの、国会勢力の違うときの国会でしたら、予算の議論の最終盤に、編成替えを求める動議、いわゆる組替え動議を出して対応するということが多かったわけですが、なぜこれではないのかということ、こうしたことを提出者の重徳和彦議員から具体的にお答えいただきたいと思います。
○重徳委員
今、城井委員から御質問ありましたように、私ども立憲民主党は、去る11月7日に能登復興・物価高克服のための緊急総合対策というものを発表いたしました。
その中では、特にこれは、総選挙の前から我々は、緊急に、急いで補正予算案を組まなければならないと訴えてまいりました能登半島、元旦に地震に見舞われ、9月には豪雨災害に見舞われるという二重の災害を受けた能登半島の復興予算、これが喫緊の課題である、こういったことに加えまして、物価高で苦しむ生
活者の皆さん、また企業の皆様方を一日も早く助けて支援をしていく、そういう必要性を強く頭に置きながら今回の補正予算の審議に臨んだということでございます。
私自身も、先週の週末に、近藤委員の地元であります能登半島に現地調査に改めて伺ってまいりました。
輪島市町野地区、ここでは、住む家、働く場所もままならない、こういう方々がまだまだ大勢いらっしゃる。
そんな現場、肌感覚というものを感じてまいりました。この復興予算、政府の今回の補正予算額では全く足りないという認識を感じておりますので、何としてでもこれは増額をかち取らなければならない、こういう強い思いを持っているところでございます。
本来であれば、私たちが発表しました経済対策、全ての施策を実現をしたいということでありますけれども、どうしても、手法として、今言及がありました組替え動議という形でこの補正予算を全面的に組み替えるべきだ、こういう形でこれまで、やはり少数の野党であったときは、そういう形で政府に求める一方である、こういう形でしか表現のしようがなかったわけでありますが、この度は、自公が少数と衆議院においてなりました。
そして、我々野党が一致結束をすれば、具体的な修正案というものを提案し、そして、修正案というのは、組替え動議と違って、政府に予算を出し直させるんじゃなくて、国会の場において我々国会議員の間で修正をすることができる精緻な案でございますので、そういった形で具体的な建設的な提案を行っていくという方針を取ったわけでございます。
その代わりと言ってはあれですが、政府に出し直させる組替え動議では、出し直しをさせるわけですから、そのために期間が10日あるいは3週間かかるとも言われております。このような理由をもって予算の成立を遅らせるわけにもまいりません。
そうしたことから、やや絞った形ではありますけれども、的を絞って、能登半島の復興予算、そして今回は、多くの委員の御指摘のとおり、基金の積み過ぎということを始めとした規模ありきの膨らみ過ぎた予算でありますので、これの減額修正を求める、こういう形にしたわけであります。
この修正案が仮に通れば、修正案が通れば、これは28年ぶりのこととなります。
そして、1,000億円の能登半島復興予算部分が数字という形で修正案が通れば、実に数字の入った修正案は69年ぶりということになります。
こうした修正案の成立を目指して、今回、我々の思いを込めた議案を提出させていただいた次第でございます。
○城井委員
内容も、そして審議時間も、能登支援最優先ということを確認させていただきました。
また、修正案ですと、先ほどの、可決であれば28年ぶり、数字ありなら69年ぶりという御紹介でありました。
補正予算では初めてとなるというふうに承知をいたしております。
前向きで建設的な取組だというふうに考えます。
一方、過去に、貴重な税金から賄う補正予算なのに、年度末で使い切らずに繰り越す、場合によっては2年連続繰り越すということがありました。
結果、不用額として残るケースも、直近で6,000億円弱もあったということであります。
前向きな取組の一方で厳しいチェックも必要だということは指摘しておきたいというふうに思います。
この立憲民主党の修正案のところについて総理にもお聞きしたいところなんですが、各論をこの後幾つかお聞きいただいた上で答弁をお願いしたいというふうに思います。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)