政府基金見直しの質疑を振り返る 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
政府基金見直しの質疑を振り返る。 6月3日、衆議院決算行政監視委員会にて政府基金の見直しに関する質問を河野太郎行政改革担当大臣に行いました。
以下振り返ります。(ちょっと長いです)
まず令和5年度基金シート、点検前後の資料の混同について質しましたが、ネット上のリンクが別々だから問題ないとの旨の大臣答弁でした。
私からは書類内容が混同する形式になっているからわかりやすく修正をと取り組みの改善を求めました。
定量的な目標の設定については一定評価できることを述べたうえでその目標が適切かを検証するよう求めたところ、9月までに基金システムに各省庁が入力する際に改善を求め、その後政府の行政改革部局がチェックを行う、国会からもぜひチェックして問題指摘してほしい旨の大臣答弁でした。
残高が国の基準を超える基金事業について、基金返納を決めていない基金事業についても基準に従って返納するよう求めたところ、基準を超える29の基金事業のうち、19は返納を決めていて、残りの10についても引き続き精査していくことを大臣答弁で確認しました。
基金残高のさらなる国庫返納については、立憲民主党において衆議院調査局の力を借りて行った試算(少なくとも7兆4164億円は国庫返納可能)を示して、既存の基金事業について、3年分の予算措置に当たる金額を残して、残りの金額を国庫返納することを求めました。
複数年度の支出を念頭に置く基金であっても本当に必要な支出に絞っていくべきです。
設置が古い基金についても扱いを確認しました。
本来の目的に照らして必要なものは継続していく旨を具体的な基金を例示した大臣答弁で確認しました。
終了時期に記載がない基金についても、科研費など毎年の事業執行が必要な基金については10年ごとの見直し等その事業執行をきちんと精査する前提で取り扱っていく旨大臣答弁で確認しました。
民間の拠出金を含む基金の扱いについては、基金残高などを扱う際には民間からの拠出部分をきちんと切り分けて対応していく旨も大臣から確認しました。
単年度国費で運営可能な基金事業については、単年度で行える事業は単年度予算とするのは当然、基金システムへの入力、行政改革部局のチェック、秋の行政事業レビューなどでチェックしていくとの大臣答弁を確認しました。
補正予算での基金造成については、複数年度にまたがる事業を基金で行う場合、補正予算でスタートする場合は当該年度に必要な最小限の金額だけ予算計上し、次年度当初予算案において、この度の基金見直しで示された方針に則るならば、3年分をめどに予算計上するのが財政民主主義の観点からも適切であると訴えましたが、補正予算での基金造成についての抑制的な対応は大臣答弁で確認できませんでした。
この点は引き続き、緊要性、財政民主主義、財政規律の3点でチェックを続けていきます。
基金シートに記載されなかった事業変更については、私の事前調査結果と大臣の認識がずれたため質問答弁がかみ合いませんでした。
事業変更時の基金シートへの確実な反映を改めて訴えました。
事業費見込みと実績の乖離額が大きい、乖離率が大きい基金、支出が管理費のみの基金事業についても、9月までの基金システムへの入力、その後の政府行政改革部局のチェック、秋の行政事業レビューなどできちんと精査していく旨を大臣答弁で確認しました。
むすびに、国民の貴重な税金を用いる政府の基金事業に対する不断の点検見直しを大臣にお願いして質問を終わりました。
今後のチェックや精査をしっかり行うよう大臣答弁で確認しクギを刺せたと思います。
私も引き続き国会からの行政監視のひとつとして、政府基金の点検見直しを継続していきます。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)