3月27日国土交通委員会質疑を振り返る 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
3月27日、衆議院国土交通委員会一般質疑において質問に立ちました。
斉藤国土交通大臣に直接質した質疑答弁を振り返ります。
まず、港湾運送事業法の無許可問題、港湾倉庫、特定港湾倉庫の指定のあり方と職域の問題について国土交通大臣に質しました。
問題事例の一つ、大阪港、近畿運輸局管内で、港湾運送事業や倉庫業を、十数年の間、無許可、無免許で、港湾運送事業法の許可なく事業が行われている件への対応を確認しました。
無免許は明らかに法律違反だと指摘すると、昨年情報提供あり調査、違反判明したので違反を指摘し、他社に業務代替してもらうよう繰り返し指導しているとの大臣答弁でした。
違法状況は改善されていないが放置するのかと質すと、1年以上の違法状態は遺憾、期限を区切って(3か月めど)指導する、改善しない場合は法的措置(国から告発)も、との大臣答弁でした。
これまでバラバラだった特定港湾倉庫の定義を国土交通省と厚生労働省で統一すべきとの提起に対しては、国土交通省には特定港湾倉庫との考え方はなく、厚生労働省の考え方に沿う旨の大臣答弁で統一した定義を確認できました。
港湾倉庫・特定港湾倉庫に関する問題を解決するためには、国土交通省と厚生労働省の枠組を超えた協議の場が必要だ、さらに、省庁の枠組みを超えて、行政・業者・労働組合が参画した形の、例えば「港湾機能対策会議」といった名称の協議体を設けて、港湾労働の作業実態などの調査を行って、現場の実態に沿った必要な施策の改善を行うべき、場合によっては法整備も念頭において検討すべきだとの提起について、大臣からは、審議会への参加や港湾労働者団体との意見交換などで対応する旨の答弁がありました。
私からはそうした会議体があっても無許可事業者の問題が未解決だった点を重く見て、改善策としての協議の場の工夫が必要だと改めて強く訴えました。
以上の問題を踏まえて、国土交通大臣から「(港湾運送事業法を含めて)国土交通省所管の法令違反には厳正に対処する」と明言いただきました。
港湾施設の老朽化対策についても大臣に質しました。
北九州市・太刀浦コンテナターミナルの老朽化状況とその対応について、国土交通省からの報告と私の視察結果を比較すると大きな隔たりがあることを指摘、大臣に対応の改善を促しました。
港湾管理者が北九州市との答弁でしたが、国の管轄部分だけとっても老朽化は著しく対応不十分な事の認識が薄い状況でした。
全国調査についても大臣答弁は後ろ向きでした。
仲間の北九州市議と連携して北九州市の早急な対応を促し、引き続き港湾施設の老朽化対策の改善を国に促します。
国が発注する公共工事の事業費について、工事の着工後に事業費が増額する事例について、国による計画や見通しに問題があるのではとの問いに対し、ごく一部だとの大臣答弁でした。
この件は改めて質疑で質していきます。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)