北九州港及び関門航路の整備推進に関する質問主意書 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
令和五年十二月七日提出
質問第一〇四号
北九州港及び関門航路の整備推進に関する質問主意書
衆議院議員 城井 崇
北九州港及び関門航路の整備推進に関する質問主意書
北九州港及び関門航路の整備推進に関して、以下質問する。
一 北九州港において、近年の船舶の大型化に伴う増深・拡幅や維持浚渫が港湾管理者の重要な責務となっているが、既存の浚渫土砂処分場並びに廃棄物処分場の残容量が逼迫していることから、響灘東地区において進められている、北九州港廃棄物海面処分場の整備に対して支援するため、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
二 新門司地区において、船舶の大型化に対応して、一層の物流効率化を図るための、新門司地区複合一貫輸送ターミナルの航路、泊地の整備を推進するため、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
三 北九州港における、社会資本総合整備計画に基づく港湾施設の計画的整備、実施事業に対して支援するため、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
四 北九州港において、老朽化した港湾施設等への対応は大きな課題となっている。特に早期完成が望まれている、西海岸地区の岸壁では予防保全事業による老朽化対策と耐震化の整備を推進するため、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
五 関門航路において、大型船舶が満載喫水で航行できないなど、非効率な輸送形態となっており、我が国の産業活動に影響を与えているとともに、海難事故が引き続き発生している。関門航路の航路深水十四メートルに向けた整備を推進するため、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
右質問する。
令和五年十二月十九日受領
答弁第一〇四号
内閣衆室二一二第一〇四号
令和五年十二月十九日
内閣総理大臣 岸田文雄
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員城井崇君提出北九州港及び関門航路の整備推進に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員城井崇君提出北九州港及び関門航路の整備推進に関する質問に対する答弁書
一から三までについて
お尋ねについては、先の答弁書(令和四年十二月十六日内閣衆質二一〇第五五号)一についてから三についてまででお答えしたとおりである。
四について
北九州港西海岸地区の岸壁については、同港に係る港湾法(昭和二十五年法律第二百十八号)第三条の三第一項に規定する港湾計画において、港湾計画の基本的な事項に関する基準を定める省令(昭和四十九年運輸省令第三十五号)第十六条に規定する大規模地震対策施設として位置付けられており、また、老朽化が進行していることから、政府としては、御指摘の「老朽化対策」に合わせて、港湾の施設の技術上の基準を定める省令(平成十九年国土交通省令第十五号)第一条第七号に規定する耐震強化施設として、当該岸壁の改修を行っているところである。
五について
関門航路については、現在、その水深が十二メートルであるが、船舶の大型化に対応するとともに船舶の航行の安全を確保する必要があるところ、政府としては、当該航路における水深を十四メートルまで確保するため、当該航路の開発及び保全を行っているところである。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)