北九州空港の機能強化及び利用促進に関する質問主意書 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
令和五年十二月七日提出
質問第一〇二号
北九州空港の機能強化及び利用促進に関する質問主意書
衆議院議員 城井 崇
北九州空港の機能強化及び利用促進に関する質問主意書
北九州空港の機能強化及び利用促進に関して、以下質問する。
一 北九州空港は、二十四時間利用可能であることや、三千メートル滑走路への延長事業の早期供用へ向けた取り組みが行われていることから、航空貨物需要の増大等により新たな貨物便の就航需要が高まっている。北九州空港の物流拠点機能を向上させるため、貨物便の増便や新規路線の就航に備えた貨物機用エプロンの拡充整備など、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
二 北九州空港は、令和四年十月の政府の方針を受けて、地方空港における国際線の受入れを誘致し、令和四年五月にジンエアーの国際旅客定期便が再就航し、航空需要は回復する傾向にある。しかし、グランドハンドリング、保安検査、税関、検疫、出入国管理など、空港に関連する業務における人材が不足している状態にある。北九州空港の旅客受け入れ体制を強化するため、航空業界への支援や空港業務における人材の確保など、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
三 北九州空港は、令和六年四月より、新たに国内航空貨物輸送が運航する。国内の物流ネットワークを維持するため重要な役割を果たすことが期待されているが、円安や燃料費の高騰等の課題がある。北九州空港における、国内航空貨物輸送の事業開始時の創業期を下支えするため、貨物専用機を運航する国内航空貨物事業者への着陸料、航空機燃料税等の公租公課を軽減するなど、政府において必要な措置を講ずるべきと考える。政府の認識と具体的な取り組みについて明らかにされたい。
右質問する。
令和五年十二月十九日受領
答弁第一〇二号
内閣衆室二一二第一〇二号
令和五年十二月十九日
内閣総理大臣 岸田文雄
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員城井崇君提出北九州空港の機能強化及び利用促進に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員城井崇君提出北九州空港の機能強化及び利用促進に関する質問に対する答弁書
一について
お尋ねについては、御指摘の「北九州空港の物流拠点機能を向上させる」ために、北九州空港の駐機場を拡張するための整備を着実に進めていく必要があると考えており、令和五年度当初予算において必要な額を確保し、現在、当該整備を行っているところである。
二について
お尋ねについては、御指摘の「北九州空港の旅客受け入れ体制を強化」することは重要であると考えており、国土交通省に設置した、学識経験者、空港関係の事業者団体等から構成される「持続的な発展に向けた空港業務のあり方検討会」が令和五年六月九日に取りまとめた「空港業務の持続的発展に向けたビジョン」を踏まえて、令和五年度補正予算において、各空港における職場環境の改善等に要する経費の一部を補助する事業を措置し、航空関係や空港関係の人材の確保に向けた取組を行っているところである。
三について
お尋ねについては、御指摘の「国内航空貨物事業者」の置かれている現下の経済情勢等を踏まえ、北九州空港を含む航空ネットワークの充実を図るための支援が必要であると考えており、同空港を使用する航空会社が国土交通大臣に支払うべき着陸料を軽減する措置のほか、航空機燃料税の税率を、航空機燃料一キロリットルにつき二万六千円から一万三千円へ軽減する等の租税特別措置等を講じているところである。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)