国土交通委員会でタクシーの規制改革など質疑、その振り返り 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

11月10日、朝に九州地方国道整備促進総決起大会に地元選出国会議員として出席してから、国土交通委員会に出席、大臣所信に対する質疑を22分間行いました。

以下振り返ります。(長文注意)

取り上げたのは、タクシー不足とタクシーの乗務員不足問題とライドシェア、ビッグモーターにおける車検不正、国交省による日本財団への二重出向でした。

まず、タクシー不足や乗務員不足の解消について、タクシー事業の規制改革と処遇改善によって確保に当たるべき、いわゆるライドシェアのようなサービスは我が国では導入すべきではないと大臣に訴えました。

大臣からは、「運行管理や車両整備等について責任を負う主体を置かないままに、自家用車のドライバーのみが運送責任を負う形態で有償で旅客輸送サービスを提供することは認めることはできない」との私の提案に全面的に賛同する答弁をいただきました。

合わせて、国土交通省の検討会でとりまとめられたラストワンマイル・モビリティに関する制度・運用の改善策の3つの柱の速やかな実現を質しました。

まず一つ目、タクシー事業者の供給力の強化のための制度運用の改善として、営業所ごとのタクシー車両の最低車両台数の緩和、営業所等の施設設置要件の緩和、運行管理のDXの推進、地方部にUターン等した個人タクシー事業の経験者の活用を行うべきと提起し、車両台数緩和と設置要件緩和は実施、残りも速やかに実現を図る旨答弁いただきました。

二つ目の多様なサービスの提供の検討を可能とする制度運用の改善として、タクシー事業者による乗合タクシー展開に当たっての法令試験免除、タクシーと乗合タクシーの事業用車両の併用の柔軟化、乗合タクシー事業における補完的な自家用車の活用を行うべきと提案し、全て速やかに実現すると大臣から答弁いただきました。

三つ目、自家用有償旅客運送の円滑な導入や持続可能性の向上のための制度運用の改善として、事業者協力型自家用有償旅客運送の活用促進、交通空白地に係る目安の設定及び地域交通の把握に関するマニュアル、地域交通の検討プロセスガイドラインの活用促進、自家用有償旅客運送に係る運送の対価の目安の適正化、自家用有償旅客運送に係る更新登録手続きの簡素化、これらを行うべきと訴えました。大臣からは「今般11月2日付で省令改正を行い、事業者協力型自家用有償旅客運送の活用を促進するとともに、自家用有償旅客運送の登録を更新する際の書類の簡素化を行いました。

このほか交通空白地の目安の設定、各種マニュアルやガイドラインの活用促進、運送の対価の引上げについても速やかに実施をしてまいりたいと思っております。」との前向きな答弁をもらいました。
以上のタクシーの規制改革12施策の速やかな実現を改めて大臣に強く要望しました。

ビッグモーターの車検不正については車検制度の信頼性回復と自動車整備業界全体への風評被害防止をしっかり行うよう、現在までの調査状況を確認、今後の取り組みを促しました。

国交省による日本財団への二重出向については官民人事交流法違反だとの私の指摘に対し、大臣からも不適切な対応との趣旨の答弁がありました。

私からは二重出向を正した後も偽装請負という労働者派遣法違反の疑いが濃く対処が必要なこと、国交省内で他にも二重出向や偽装請負がないか全省調査すべきことを指摘して質問を終わりました。

引き続き行政監視と政策提案を両立しながら頑張ります。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)