衆議院での予算審議を振り返る 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

 

2月22日、衆議院本会議で来年度予算案が採決され、賛成多数で可決されました。私は新型コロナ対策などが不十分との立場で立憲民主党から予算の組み替え動議(私達なら予算をこう組むとの具体案)を提出、政府原案に反対しました。

 

一部報道では、最速での予算案の衆院通過などと言われていますが、もともと通常国会の召集が早かった上、近年続いた補正予算審議もなかった点も伝えていただきたいと思います。そして実際には、近年にない十分な審議時間を確保して充実審議が行われました。
審議実績は以下のとおりです。

・質疑時間80時間超え(自民政権復帰後2番目の長さ)
・審議日数19日(自民政権復帰後最長)
・集中審議5回(ここ5年で最多最長)

 

私は衆議院予算委員会委員として、基本的質疑1回、一般的質疑1回、集中審議2回、分科会1回の合計5回の質疑の機会をいただきました。たくさんの応援激励ありがとうございました。

 

離婚世帯の子どもへの10万円給付金が届いていなかった件の改善や新型コロナの濃厚接触者の待機期間短縮など、新型コロナ対策を中心に政策改善の機会を増やす質問を数多く行い、成果を挙げることができました。

 

新型コロナワクチンの3回目接種の迅速化や米軍の水際対策の甘さの改善、医療介護の国家試験の追試験実施を政府に強く迫りましたが実現できていない点は引き続きの課題です。

 

また、新型コロナ支援金の不正受給の最新の実態を明らかにするとともに、申請の「不備ループ」問題の改善を政府に質し、事務局の改善が少しずつ進んでいます。

 

新型コロナの影響をひきずる中小規模の会社やお店への支援拡充については、雇用調整助成金の特例措置延長を実現するとともに、具体的な議員立法「事業復活支援金倍増法案」や「観光産業事業継続支援金支給法案」などを国会提出しながら政府に実現を訴えました。

 

国の統計不正や自民党京都府連の集団選挙買収疑惑、経済安全保障法案担当責任者による国家機密漏洩疑惑についての質疑も党の指示で行いました。反対のための反対はしないとのスタイルをとる私として、憶測だけでのレッテル貼りや過度に厳しい言葉を投げつけるやり方はせず、事実とルールに照らした内容重視の冷静な質疑を心がけました。特に統計不正については私の質疑で公文書管理法違反を国に正式に認めさせました。経済安全保障法案担当責任者の疑惑に関して政府は調査中などと12回も繰り返して逃げの一手でしたが、国の安全を脅かす事態の有無に関して政府与党が国民に対して説明すべき部分をきっちり示せたと考えています。

 

地元北九州市の国への要望実現を訴える質疑の機会を予算委員会分科会で作りました。北九州空港の滑走路延伸をはじめとしたインフラ充実はコロナ後の経済回復に北九州市が貢献していく足掛かりになると確信しています。地元のことは党派を超えて。引き続き国への協力呼びかけに努めます。

 

厳しい指摘も温かい激励もありがたく受け止めながらの毎日の予算委員会。この経験も力に変えて、国民の役に立つ仕事を重ねていけるように精進します。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)