若手研究者支援、研究費確保への政府新基金を大臣に質す 衆議院議員 きいたかし 福岡10区 (北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

 

 

12月2日、衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会にて質疑の機会をいただき、井上科学技術政策担当大臣に直接質しました。

取り上げたのは、若手研究者支援の充実、研究費確保へ創設する方向の政府新基金(世界に伍するファンド)の検討状況、ナノテクノロジー研究に関わる大型設備充実支援について。

 

若手研究者支援については、まず「政府がやっている「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」の実行などの研究者支援を踏まえてもなお研究現場は苦しい状況にある」こと、その苦境に基づき大学院生の皆さんからいただいた政策要望を大臣に伝えながら、きめ細やかな研究者支援やアカデミックポストの拡充、基礎研究のような「実用化」が出口ではない研究への支援充実を求めました。

 

 

 

 

研究費確保へ政府が検討中の「世界に伍するファンド」(令和 3 年度概算要求では、「世界レベルの研究基盤を構築するための仕組みの実現」として内閣府・文部科学省が共同で事項要求)については、「科学技術立国日本の実現に向けた次世代のための百年の計、意欲的な取り組みとして大いに応援したいのですが、具体的な計画の姿が見えてきません。メリットやデメリット、リスク部分も含めて国民にしっかり説明して全国民の応援の下、取り組みを加速させるべき」と大臣に訴えました。

質疑では、運用基金、運用益、運用者、配分先・配分方法などの検討状況を確認しながら民間による寄付促進策の拡充を要望しました。

報道では 10 兆円規模との声も聞かれ、2020 年度第 3 次補正予算案で基金の一部を措置する検討もあるようですので、きちんと国会に詳細を示すよう求めました。

 

 

 

 

ナノテクノロジー研究については、ナノテクノロジープラットフォームの大型設備の利用に順番待ちが恒常的に生じている現状をまず伝えました。

「文部科学省からの報告によれば、稼働率が85パーセントを超え、順番待ちが短いものでも 1 週間以上、長いものだと 1 ヶ月にもわたる設備が少なくとも5つあります。中にはニーズは高いのに修理の中古部品待ちで供用停止しているものもあります。研究現場からニーズが高く、稼働率が 100 パーセントに近いうえに順番待ちが長期にわたる設備については、追加での整備をして我が国の研究スピードのアップを物理的に図るべきと考えます。文部科学省の所管ですが、科学技術振興やイノベーション推進の立場からこうした研究現場ニーズが高い設備への支援を科学技術政策担当大臣としても強めるべきだ、内閣府も文部科学省と共同して設備充実を強く推し進めるべきだ」と大臣に直接取り組みを促しました。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区 (北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)