令和3年度大学入試日程等について文部科学省、大学入試センターより聞き取り 衆議院議員 きいたかし 福岡10区 (北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

 

 

7月2日、共同会派文部科学部会を開催し、令和3年度大学入試日程等について文部科学省、大学入試センターより聞き取りしました。

 

私からは、受験生救済が名ばかりになっている。共通テスト第2日程が1週間後ろ倒しになっただけで出題範囲に変更もなく最大45日間の学びの遅れへの配慮が足りない。共通テストが複数回になって難易度がそろわないなど公平性が担保されていない。受験生への配慮と公平性の担保を、といった意見を冒頭申し上げました。

 

特に、特例追試験に共通テストと問題作成方針が異なる従来のセンター試験の緊急対応用の問題を流用することを文部科学省は認めました。しかも共通テストと特例追試験は配点も異なる科目もある始末です。同じ学習指導要領に基づいており、特例追試験の日程確保を優先した、との説明は入試の不公平に目をつぶる信じられないやり方です。

 

その他にも、共通テストの救済対象と効果が不明、共通テストだけ後ろ倒しで2次試験の準備期間は短縮される影響への配慮がない、2次試験の科目指定は単なる要請で各大学の対応はばらける、なども指摘しました。

 

同僚議員から、私学への共通テストの成績提供について聞いたところ、成績提供が2月8日以降になることを前提に日程再検討を要請したとの回答。要請でどれくらいの私大が応えるか不明です。

 

また共通テストの第1日程と第2日程で得点調整をすべきではとの問いには、同一の問題作成者がバランスをとって問題作成するので得点調整不要、との回答。同一問題でない限り、差異は現れるとの前提にすべきではと思います。

 

入試日程等の方針は全国高校長アンケートの結果を踏まえた高校・大学関係者の協議結果に基づくとの説明を繰り返す文部科学省ですが、問題作成や実施に関わるそれぞれの関係者が大人の事情を貫いた結果、結局受験生にそのしわ寄せを押し付ける結果になっている点に気が付かない文部科学省の姿勢は正されなければなりません。引き続き具体的な改善点を文部科学省に訴え続けます。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区