新型コロナウイルスの影響を受けた子どもの学びの保障 「学事暦の変更について」

 

2020年5月15日 衆議院文部科学委員会

○新型コロナウイルスの影響を受けた子どもの学びの保障 「学事暦の変更について」

 

(前略)

○城井委員

最後に、学事暦の変更の検討についてお伺いします。

いわゆる9月入学、9月新学期案を含めた検討ということであります。

先ほどから議論させていただいた、さまざまな対策をやっても教育のおくれの取り戻しが間に合わない場合を想定して、この学事暦の後ろ倒し、あるいは前倒しといった学事暦の変更の議論が必要だというふうに考えています。

私にとっては、先ほども申しました入試日程などの不安の声が、このことを考えなきゃいけないなということで検討のきっかけになったところであります。

大臣、この検討をがっちりやりますか。

 

○萩生田国務大臣

9月の入学、新学期制につきましては、学校の臨時休業が長期化する事態を想定した際の対応案の選択肢の一つとして声が上がっているものと承知をしております。

文科省としては、まずは早期の終息に向けて、感染拡大防止の取組を徹底した上で、これまでも行ってきている子供の学習の保障のための取組を一層しっかりと進めていくことが重要であると考えております。

9月入学は、文部科学省だけがかかわる問題ではなく、社会全体に影響を及ぼすものであり、各方面との調整が必要な案件です。

仮に、我が国の社会全体の問題として広く国民の間で認識が共有できるのであれば、私としては選択肢の一つではあると思いますが、いずれにしても、子供たちのための最高の選択肢は何かということを第一に考えていくことが重要だと考えております。

 

○城井委員

時間が来たので終わりますが、大臣、この学事歴の変更、入試日程の扱いに加えて、未就学児への影響を懸念する声が随分とたくさん届いています。

この変更に伴う未就学児への影響、対応策についていかがお考えか、最後にお聞かせいただけますか。

 

○萩生田国務大臣

まさに文部科学省だけで完結できる問題ではないということの一つが、こういう問題だと思います。

具体的には、来年から9月入学を例えば導入する場合、来年4月に就学する予定だった約100万人の子供の就学が5カ月間おくれ、就学前の期間が長くなることとなるため、来年4月入園予定だった幼児を4月に受け入れられず、保育の必要性のある子供が待機児童となってしまう可能性があります。また、来年4月に入園予定の幼児を受け入れる場合には、そのためのスペースや幼稚園教諭、保育士等の配置が必要となります。

こういった課題への対応策については、財政上の課題も含め、関係府省や幼稚園、保育園また小学校等の関係機関との調整、保護者の御理解、御協力が必要であり、文科省としては、子供たちのための最高の選択肢は何かということを第一に考えながら、今後議論を深めることが必要だと考えております。

 

○城井委員

子供たちを含め、社会の分断を促すことにならないように強く要望いたしまして、質問を終わります。

ありがとうございました。

 

衆議院議員 きいたかし 福岡10区