北九州空港の貨物エリアの整備と物揚げ場までの輸送経路の確保に関する質問主意書 衆議院議員 きいたかし 福岡10区 (北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)
令和二年二月六日提出
質問第四四号
北九州空港の貨物エリアの整備と物揚げ場までの輸送経路の確保に関する質問主意書
衆議院議員 城井 崇
北九州空港が有する大型貨物専用エプロン(九〇番)及び隣接する大型機エプロン(〇番)は、北九州空港の貨物拠点化を進める上で必須の施設であり、大きな特長の一つである。しかしながら、荷役作業スペースの不足から、貨物専用機を二機同時に駐機できる環境にないことや、荷役作業が出来ず、やむなく複数の旅客スポットを長時間使わざるを得ない状況が生じており、この二つの貨物スポットの有効活用に向けた環境整備が課題となっている。
また、大型貨物機により輸送された重量物、長尺物を船舶に積載し、そこから船で輸送を行うといった試行的な取組みに着手しており、航空事業者からも評価を得ているところである。一方で、貨物の積替え時の輸送経路上、大型貨物の輸送が困難な箇所があり、円滑な輸送を行うための環境整備が課題となっている。
そこで、北九州空港の貨物エリアの整備と物揚げ場までの輸送経路の確保に関して、以下質問する。
一 北九州空港における九州唯一の大型貨物機用のエプロンの機能をより一層向上させるため、大型貨物専用エプロン(九〇番)及び隣接する大型機エプロン(〇番)を活用して、貨物機の二機同時駐機荷役対応や、アントノフ一二四級の機材駐機を可能とするなどの整備をすべきと考えるが、政府の見解を明らかにされたい。
二 海上空港の利点を生かした輸送形態の実現が、空港の機能拡充には不可欠であり、大型航空機を取扱う事業者による、船舶への積替え輸送の需要もあることから、今後、円滑な積替えが可能となり、本格的な実現につながるよう、空港用地から物揚げ場までの直線的な輸送経路の整備をすべきと考えるが、政府の見解を明らかにされたい。
右質問する。
令和二年二月十七日受領
答弁第四四号
内閣衆質二〇一第四四号
令和二年二月十七日
内閣総理大臣 安倍 晋三
衆議院議長 大島 理森 殿
衆議院議員城井崇君提出北九州空港の貨物エリアの整備と物揚げ場までの輸送経路の確保に関する質問に対し、別途答弁書を送付する。
衆議院議員城井崇君提出北九州空港の貨物エリアの整備と物揚げ場までの輸送経路の確保に関する質問に対する答弁書
一について
御指摘の「貨物機の二機同時駐機荷役対応や、アントノフ一二四級の機材駐機を可能とするなどの整備」の意味するところが必ずしも明らかではないが、空港法(昭和三十一年法律第八十号)第十五条第一項に規定する国管理空港である北九州空港については、御指摘の「貨物機の二機同時駐機荷役対応」及び「アントノフ一二四級の機材駐機」が基本的に可能である。
二について
御指摘の「空港用地から物揚げ場までの直線的な輸送経路の整備」については、政府としては、地元関係者の意見等を踏まえつつ、その効果等について十分に検証する必要があると考えている。
衆議院議員 きいたかし 福岡10区