芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みの推進に関する質問主意書 衆議院議員 きいたかし 福岡10区 (北九州市門司区・小倉北区・小倉南区)

 

 

 

平成三十年七月十八日提出
質問第四七五号

芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みの推進に関する質問主意書

提出者  城井 崇

 


芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みの推進に関する質問主意書

北九州市は、文学、音楽、美術、伝統芸能、演劇、メディア芸術等、さまざまな文化芸術の取組みが盛んに行われており、豊かな文化土壌を活かした、文化芸術の力で輝けるまちを目指している。
産業空洞化と地域の荒廃に悩む欧米の都市で、芸術文化の創造性を活かした都市再生の取組が成功を収めて以来、世界のさまざまな都市において、行政、芸術家や文化団体、企業、大学、住民などの連携のもと取組みが進められ、成果をあげている。
平成三十年二月には、北九州市において、「文化創造都市・北九州フォーラム」が開催され、市民が参加する形での、文化創造都市・北九州を目指した取組みも行われているところである。
そこで、文化芸術の力で輝けるまちを目指す地方公共団体による、芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みの推進について、以下質問する。

 

一 芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みを推進する地方公共団体に対して、政府は財政支援措置を講ずるべきであると考える。政府の認識を明らかにされたい。

二 芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みを推進する地方公共団体の取組みを、有効性の高い、先進的事例として共有するために、政府は情報発信の強化に取り組むべきであると考える。政府の認識を明らかにされたい。

三 芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みを推進する地方公共団体による、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けた、文化的取組みの実施に対して、政府は財政支援措置を講ずるべきであると考える。政府の認識を明らかにされたい。

右質問する。

 

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平成三十年七月二十七日受領
答弁第四七五号

内閣衆質一九六第四七五号
平成三十年七月二十七日

内閣総理大臣 安倍晋三

衆議院議長 大島理森 殿

衆議院議員城井崇君提出芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みの推進に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

 


衆議院議員城井崇君提出芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みの推進に関する質問に対する答弁書

一から三までについて

お尋ねの「芸術文化の創造性を活かした都市再生の試みを推進する地方公共団体」の意味するところが必ずしも明らかではないが、「文化芸術推進基本計画」(平成三十年三月六日閣議決定)においては、「歴史・文化を活かしたまちづくりの推進、広域周遊観光の促進、新たな観光コンテンツの充実等も含め、地域振興や観光振興等を通じた地方創生や地域経済の活性化等を進める」とされ、「未来投資戦略二〇一八」(平成三十年六月十五日閣議決定)においては、「二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした「文化プログラム」を・・・大会開催地にとどまらず全国各地において実施し、日本文化の魅力や日本の美を国内外に発信するとともに、民間のノウハウも活かしつつ、誘客による地域活性化や共生社会の構築等につなげる。」とされているところである。これらを踏まえ、政府としては、「国際文化芸術発信拠点形成事業」、「文化芸術創造都市推進事業」等により、地方公共団体等による文化芸術に関する取組の支援や、これらの取組のホームページへの掲載等を通じた情報発信の強化等に取り組んでまいりたい。

衆議院議員 きいたかし 福岡10区