加計学園問題について、北海道経済産業局によるニセコ高校の授業内容への不当介入事案について

2018年4月13日衆議院文部科学委員会

 

○冨岡委員長

次に、城井崇君。

○城井委員

希望の党の城井崇でございます。

引き続き、質問を申し上げたいと思いますが、私からも加計学園の問題について、残念ながら触れざるを得ません。

先ほどより質疑のやりとりがございましたけれども、二〇一五年の四月の二日、首相官邸における柳瀬元総理秘書官、藤原元内閣府次長と、愛媛県の地域政策課長、今治市企画課長、加計学園事務局長らの面談記録の文書についてであります。

内閣府、文部科学省、そして農林水産省に配付されているという報道がございました。愛媛県知事もこの文書作成の事実を認めているということで、大変重い発表があったというふうに思っております。

まず、本日の報道ということで先ほどからございましたが、私からも、何点か確認とお願いをさせていただきたいと思います。

農林水産省、きょうは副大臣にお越しをいただきました。朝早くからの御連絡で恐縮でしたけれども、よろしくお願いします。

まず、先ほど、閣議後の記者会見で、齋藤農水大臣から、この文書に関する発表、公表があったというふうに伺いました。先ほど農林水産省の事務方の方からも、この発表した内容について詳細を伺ったところでございますが、その点についても何点か確認をというふうに思います。

まず、これまでにも文書を入手あるいは確認したメディア、例えば朝日新聞、毎日新聞、読売新聞などから全文の掲載の報道がありましたけれども、これまでの報道のあった全文と同一の内容だったということでよろしかったでしょうか。

○礒崎副大臣

先ほど、農林水産大臣の記者会見で、農林水産省において、愛媛県庁が作成して各省に配付したと言われている文書について、発見をした旨を報告させていただいたところでございます。

御質問については、それが従来報道されているものと同じかという御質問だと承りましたが、重大な違いが二点ございまして、これまで出されている文書は平成二十七年四月十三日付でありましたけれども、農林水産省で保存していた文書は平成二十七年四月三日のものでございました。

それから、若干のてにをはの訂正もありますが、大きい二番が大きく変わっておりまして、二番、ちょっと読み上げますと、ついては、県としては、国家戦略特区申請のための提案書(案)について、今治市の意向を踏まえて、加計学園とも協議をしながら連携して作成を進め、内閣府と相談させていただきたいという内容になっておるところでございます。

以上です。

○城井委員

もう一点、この公表文書について、内容の確認をさせてください。

今ほど御紹介いただいた全二枚目のメモのうちの二枚目でございますが、この中に、本件は首相案件との記載があるということでよろしいでしょうか。

○礒崎副大臣

お答えいたします。

先ほど御答弁申し上げたように、先ほど私が申し上げた点以外は報道されている文書と同じものではございますので、首相案件という記載はあります。

○城井委員

ありがとうございます。

もう一点、先ほどからの質疑のやりとりで、農水省から審議官さんにお越しをいただいた質疑が先ほどございました。その中で、この農水省からの説明にもございますけれども、実際に、職員一名、課長補佐級の方が持っていたということだったんですけれども、その持っていた方は前任者からこの資料を引き継いだというお話でございました。しかし、その前任者は引き継いだ記憶がない。

こういう話になっておりまして、どっちなんだ、どっちが本当なんだということでありまして、どちらかが真実ではないことを言っているんではないかという部分。

この入手やそして資料の共有、保管の経緯について、改めて農林水産省として調査をいただきたい、政務三役として、これは調査を指示していただきたいというふうに思いますけれども、この点、調査いただけますか。

○礒崎副大臣

事実は、まず担当課長補佐がそういう文書があったことの記憶がないと言っておるわけでありまして、その担当補佐の後を継いだ担当補佐は引き継ぎというか文書として引き継いだ記憶があると言っておるわけで、別に矛盾はないと思います。記憶があるかどうかの問題だけで、最初にこの文書が来たときの担当補佐は、そんな文書があったことも、それを後任に引き継いだ記憶がないと言っているだけでありまして、後任の人は、その文書を引き継いだ記憶があると言っていることで、記憶の問題だけでありまして、何も矛盾があるとは考えておりませんので、その調査は私は必要ないと考えております。

○城井委員

副大臣、今回のこの公表いただいた文書の入手の経緯が明らかになっておりませんで、ここの部分をお調べいただきたいとお願いしておりまして、この入手の経緯のところをぜひお調べいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○礒崎副大臣

その点でありますれば、もちろん調査はいたしますけれども、さきおととしのことでございまして、そのときの、文書を受けたであろうと思われる担当課長補佐も、この文書に全く記憶がないと言っているわけでありまして、だから、誰が持ってきたのかよくわからない。

ただ、経緯とすれば、これは愛媛県の地域政策課というクレジットが、愛媛県とは書いていないんですけれども、地域政策課というクレジットが書いたものを持ってきて、かつ、これが、外形上は愛媛県の文書のようにも思えますので、愛媛県庁の職員が持ってきたのではないかという推定はできます。

記憶がないというのは、我々ももちろんきちんと聞いているわけでありますけれども、なかなか呼び起こすのは難しいかなと思いますけれども、御指摘もありますので、もう少し、記憶が呼び覚ませるものかどうか、努力はしてみたいと思います。

○城井委員

副大臣からも今お話がありましたが、愛媛県の職員さんが持って回ったんだろうということでありますけれども、その愛媛県の方に、では、どちらのどの方に持っていきましたかねということを確認することも含めて調査いただければ、真実は、事実ははっきりするというふうに思いますので、この入手の経緯について調査をぜひお願いいたします。やっていただけますよね。

○礒崎副大臣

愛媛県の方には確認をしてみたいと思います。

○城井委員

では、調査、よろしくお願いいたします。

この文書でありますが、先ほど申しましたように、内閣府と文部科学省にも配付されている、こういう報道でございました。

文部科学省であります。大臣、きょうまで見つかっていないんですよね。

○林国務大臣

先ほどの答弁に重なりまして恐縮でございますが、御指摘の面談記録の文書の有無について、現在、文科省において確認作業を進めておるところでございます。

具体的には、高等教育局を始めとする関係部局において、共有ファイル及び共有フォルダを探索するとともに、関係者に対するヒアリングによりまして、個人ファイル等を含めて、当該文書の存否を確認しているところでございます。

まだ私のところに報告は上がってきていないところでございます。

○城井委員

文部科学省内での調査の対象となり得る方ですけれども、担当課を含めて、そんなに人数は多くないというふうに思うんですね。

実際に、今回の対象者、今、調査対象の人数はどれぐらいになっていますか。

○林国務大臣

ちょっと人数は、今すぐ手持ちがございませんが、共有ファイル等探索範囲は、専門教育課、高等教育企画課、私学行政課、総務課行政改革推進室、また、聞き取り調査の対象者は、平成二十七年四月以降の高等局長、審議官の高等教育担当、私学部長、高等教育企画課長、専門教育課長、私学行政課長、総務課行政改革推進室長等となっておりますので、かなりの範囲に及ぶものというふうに承知をしております。

○城井委員

本日の理事会では約五十名という報告でございました。この五十名ですが、確認済みの、現時点の状況、どのぐらいの割合まで今調査が進んでおりますか。

○林国務大臣

申しわけございません。まだ、今、その詳細な報告は受けておらないところでございます。

○城井委員

これはいつまでに国会に対して御報告をいただけますでしょうか、大臣。

○林国務大臣

これはなるべく早く行いたいというふうに思っております。

○城井委員

行政の信頼性にかかわる重要な部分だというふうに思っておりまして、この点をクリアしないと、なかなか次の国会審議、前へ進んでいくことが難しいというふうに私どもも考えておりますので、ぜひ、一日も早くということで、時期のめどを一言はっきりとおっしゃっていただけないでしょうか。

○林国務大臣

理事会で御説明をしたようでございますが、懸命に今調査をして確認中でございます。調査対象者は五十人ぐらいおるということで、中には在外の者もおる、こういうことでございますので、なるべく早く確認したいと思っておりまして、今のところ、来週の早い段階で報告したいというふうに申し上げておるところでございます。

○城井委員

一日も早い報告、ぜひお願いしたいというふうに思います。

この件でもう一点だけ確認をさせてください。

二〇一八年の四月十二日、私が見たのは東京新聞の報道でございましたが、二〇一七年の三月に官邸側から文部科学省に、近く今治市などが官邸訪問するとの連絡があったと報道されております。これは文部科学省関係者への取材だというふうにこの記事ではなっております。

先ほど大臣は、この件は事実関係を確認中ということでございましたけれども、この報道自体の内容は事実でしょうか、誤報でしょうか。ここを端的にお答えいただけますか。

○林国務大臣

今御指摘のあった報道については、まさに今現在関係者に事実関係を確認しておりますので、その確認ができませんと、報道が正しいかどうかというのは申し上げにくいことだと思います。

○城井委員

では、その中身のところで一点だけ確認をしたいというふうに思います。

官邸サイドから文部科学省に連絡をしたのは内閣官房に出向していた文部科学省の幹部だという報道でございました。このときに内閣官房に出向していた職員の方はどなたで、当時の役職は何だったでしょうか。

○林国務大臣

ちょっと御通告がなかったものですから、手元に資料がございませんが、そのことも含めて今事実確認をしておるところでございます。

○城井委員

調査の上で御報告をぜひあわせてお願いしたいというふうに思います。

それでは、続いて、北海道経済産業局によるニセコ高校への授業内容への不当介入事案についてお伺いしたいというふうに思います。

まず、文部科学省に確認を一点させてください。これは、経済産業省の資源エネルギー庁の関係で、エネルギー教育モデル校認定に伴う授業の一環として行われたエネルギー教育特別講演会ということでございました。これはニセコ高校における正規の授業の一環だったかどうか。学校の設定科目や現代社会の範囲で行われたというふうに聞いておりますが、この点の事実を具体的にお示しをいただけますか。

○髙橋政府参考人

この件については、現在、設置者である教育委員会を通じて確認をしているところでございますが、確認できている範囲で申し上げますと、御指摘の講演は、昨年十月十六日の五時限目、六時限目に、当該高校の一年生から三年生の全校生徒を対象に、教育課程に位置づけられた授業として行われたものと報告を受けております。

具体的には、これは全学年でございますので、一年生は農業と環境という授業に、二年生の場合は、ちょっとコースによって違うんですが、農業科学コースの生徒は作物、生活園芸という科目、二年生のうち観光リゾートコースの生徒は観光のⅡという科目、それから三年生の農業科学コースの生徒はグリーンライフという科目、そして観光リゾートコースの三年生の生徒は現代社会にそれぞれ位置づけて行われたものと伺っております。

このうち、学校設定教科、科目に該当しますのは生活園芸と観光Ⅱということになります。

○城井委員

ありがとうございます。

教育課程の一環、学校の授業の一環ということで確認をさせていただきました。そういたします

と、今回の、北海道経済産業局がニセコ高校の正規の教育課程に基づく授業の内容に口を出した、こういう話になります。

ここで、経済産業省、きょうは政務官にお越しいただきました。ありがとうございます。

この北海道経済産業局のニセコ高校の正規の授業内容への修正は教育委員会や文部科学省を介して行われたものかどうかということを経済産業省に確認したいと思います。

○大串大臣政務官

お答えいたします。

資源エネルギー庁では、小中高校生を対象に、多様なエネルギー源のメリットやデメリット、エネルギーに関する課題の解決策を学び、考えることに取り組む意欲的な学校を支援する委託事業として、エネルギー教育モデル校事業を平成二十六年度以降実施しております。

お尋ねの、昨年十月十六日にニセコ高校が本委託事業の一環で開催される講演について、北海道経済産業局の職員が講演資料を事前に入手いたしまして、講師の方を直接訪問し、国の支援事業の趣旨をお伝えするとともに、原子力の論点だけを取り上げて言及したものでございます。

○城井委員

北海道経済産業局が直接、今回の授業の外部講師の方に会ってこの修正を要求した、やりとりした、こういうことでよろしいですね。

○大串大臣政務官

さようでございます。

城井委員

政務官、そうなりますと、ちょっと、やはり問題があります。

これまでにも、名古屋市の中学校での事案もございましたけれども、今回の、この北海道経済産業局が学校現場の講師に直接修正要求を行ったということでありますと、教育基本法の十六条などに規定をされております、教育に対する不当な支配でありますとか教育現場に対する不当な介入ということに当たります。ゆゆしき事態です。違法行為であります。

この違法行為の認識、そして、この違法行為の責任は誰にあるか、あわせて、そこを踏まえて、今後の対応をきちんとお示しいただきたいというふうに思いますが、政務官、お願いします。

○大串大臣政務官

今回の資料に対する指摘は、本事業の目的に照らし、エネルギー源のメリットやデメリットが生徒に公平かつ正確に伝わるようになるよう行ったものでありまして、教育への介入をいたしたものではございません。

ただし、北海道経済産業局の職員が講師の方を直接訪問し、原子力の論点だけを取り上げて言及をしたことは、エネルギー広報事業のあり方としては、あたかも授業内容に介入しているかのような誤解や懸念を招きかねない行為であったと考えております。

この点は大変遺憾でありまして、慎重さを欠いていたことを真摯に反省しなければならないと考えております。

今後の対策でございますが、今後、このような誤解や懸念を二度と生じさせないように、今回の事案の対象でありますエネルギー教育モデル校事業については、平成三十年度の新規募集は行わず、来年度以降は事業全体を廃止することにしております。

一方で、エネルギー教育を担っていただく先生方を支援することはやはり引き続き重要であるために、資源エネルギー庁のホームページ上での学生向けのわかりやすいエネルギー教育コンテンツの充実、エネルギー教育に意欲的に取り組む教員や教育関係者への教育コンテンツの情報提供などの取組をしっかりと進めてまいりたいと考えております。

○城井委員

修正内容の価値判断は、きょう、今の私の質問では横に置かせてもらっています。

何を問題にしているかといいますと、その授業へのかかわり方を、教育委員会やそして文部科学省を入り口にして教育委員会に聞いていただくといった、ルートが違ったから今回はだめなんですよということを申し上げておりまして、そこを御理解いただけないと、今後また同じことを繰り返してしまうおそれがあります。

先生方を応援いただく分はいいんです。正しい理解につながるように、さまざまな情報に触れていただくことも必要でしょう。ただ、そこを、学校現場にかかわる講師の方に直接というのがまずかった。

今後、こうした教育現場へのかかわりについて、きちんと、当該の教育委員会ですとか文部科学省に相談しながら、教育委員会とどのように相談しようかということも含めて、懇切丁寧にやっていただけるということを確認したいんですけれども、政務官、お願いいたします。

○大串大臣政務官

繰り返しになりますけれども、資料に対する指摘は事業の趣旨を伝えるためのもので、教育への介入をいたしたものではございません。

いずれにいたしましても、今回、原子力の論点だけを取り上げて言及をしたことというのが、エネルギー広報事業のあり方として、あたかも授業内容に介入しているかのような誤解や懸念を招きかねない行為であったというふうに考えております。この辺は、先ほども申しましたとおり、大変遺憾でございまして、慎重さを欠いていたことを真摯に反省しなければならないと考えております。

○城井委員

政務官、内容の是非じゃなくて、ルートがまずかった、当たり方がまずかった。教育委員会や文部科学省を通じての相談でしたら、あり得た話だったんじゃないかと。

直接というところがまずかったという点をぜひ御理解いただいて、今後、教育現場とかかわるときに、文部科学省や教育委員会と相談しながら進めましょうということで一言おっしゃっていただきたいわけでございますが、この点、ルートをきちんと確認しながらやりますということでおっしゃっていただけませんか。

○大串大臣政務官

御指摘の点でございますが、今回まだ調査中でもございますが、この件に関しましては、今後のことも含めまして、文科省としっかりと相談をして対応してまいりたいと考えております。

○城井委員

教育に対する不当な支配と間違われないように、ルートを間違えないようにしてほしいということを申し上げておりまして、この点を確認したいんです。

教育現場に直接これからも当たるんですか。そこは違ったということを、直接当たったことが間違ったということだけは認めていただかないと、またやるんじゃないかという邪推を呼んでしまいます。そうならないように、ここではっきりさせておきたいんです。政務官、もう一回お願いします。

○大串大臣政務官

御指摘の尋ねるというルートの件も含めまして、文部科学省としっかりと協議をして対応してまいりたいと思います。

○城井委員

今回の件は当たり方とルートが違った、間違っていた、この点を確認したいんです。

間違っていましたよね。政務官、もう一回お願いします。

○大串大臣政務官

御指摘のとおり、直接講師に当たったというところが、確かに我々としても、いささか行き過ぎたところがあったのではないかなというふうに考えております。

これも含めまして、こういった点を踏まえまして、今後、ルートも含めてしっかりと協議をして、これからこういうことがないように対応してまいりたいというふうに思います。

○城井委員

やや行き過ぎたという表現だったですね。もう一回、そこのところをはっきりお願いします。政務官、もう一回お願いします。

○大串大臣政務官

現実にこのような誤解や懸念を招いていること自体が、やはりこれは適切ではなかったというふうに考えておりますので、これからは気をつけてまいりたいと思います。

○城井委員

政務官、ありがとうございます。

文部科学委員会での議論でいつも我々も本当に心がけているのは、教育現場での創意工夫や努力をしっかりと生かしていく環境づくりを国としても後押ししていこうということをいつもいつも申し上げております。その意味で、先ほどからのお話をぜひ十二分に御理解いただいて、今後、取組をお願いしたいというふうに思います。

質疑時間が参りましたので、これでおしまいにいたします。ありがとうございました。