高大接続改革の見直し検討会議、メンバーに推進派が多いのでは

2020年4月6日 衆議院決算行政監視委員会第二分科会

(前略)

(高大接続改革の見直し検討会議について)

○城井分科員

続きまして、高大接続改革の見直し検討会議について伺います。

大臣、検討会議を立てたまではいいと思うんですが、メンバーに推進派が多いんではないかというふうに考えています。過去の委員の発言を調査いたしました。推進を表明している方が、慎重な意見の方よりも3倍以上の数でございました。

これでは公平な議論の場とは言いがたいと考えます。

しかも、過去の政策決定にかかわる会議にも参加していた人が今回の検討会議の場に入っているのは、議論の客観性に疑念をもたらすと考えます。

大臣、見解をお聞かせください。

 

○萩生田国務大臣

本検討会議については、あらかじめ特定の方向を前提とするのではなく、今回の一連の経緯や、その過程でいただいたさまざまな御指摘を踏まえ、よりよい試験制度を構築する観点から、関係団体の代表や、これまでの施策に批判的な立場をお持ちだった方に加え、過去の検討過程に参画されていた方や、入試改革をめぐる議論に加わってこられなかった方にも入っていただいたところでございます。

1月15日の第一回会議以来、既に四回開催しており、私も時間の許す限り出席していますが、さまざまな立場の委員から率直な御意見をいただいていると考えています。

例えば、英語四技能については、大学入試のみではなく、高等教育、大学教育を通じた育成、評価が重要ではないか、英語四技能を共通テストの枠組みで評価することは困難であり、原則、各大学の個別入試で評価すべきではないか。また、記述式についても、共通テストで記述式問題を課す場合、多くの制約を設けざるを得ず、思考力、表現力をどこまではかれるのか、多くの国立大学では既に個別試験で記述式問題を出題しており、実態を踏まえた検討が必要ではないかなど、過去の政策にとらわれないさまざまな御指摘をいただいております。

確かに、過去携わっていただいた先生方もいらっしゃいます。先生が、推進派だ、あるいは反対派だと色分けをする前の段階で、あの大きな流れの中で最終的には反対をしなかったけれども途中でやはり懸念を発言している方もいらっしゃいますので、私は、もうこれは一回リセットしてやっていますから、そういう色づけをしないで、ぜひ自由な議論をしていただこうと思っていますので、私もしっかりウオッチしたいと思いますので、その御懸念のないように、しばらく先生方の議論に耳を澄ましてみたいと思います。

 

○城井分科員

色をつけない議論は大事かと思います。ぜひお願いしたいと思いますが、このメンバーを見てまいりますと、大臣、そもそも、数学教育や英語教育の専門家がおのおの一人しか入っていません。国の共通テストのあり方の議論なのに、教育測定学やテスト理論の専門家も入っていません。

これでは結論の信憑性が下がります。

大臣、今からでも追加しませんか。

 

○萩生田国務大臣

これは、先生、始める前に、いろいろな議論が実は省内でありました。

できるだけ幅広に入っていただいて会議を進めるということも考えたんですけれども、これは後ほどちょっと触れたいと思いますけれども、数学教育、英語教育の専門家、一名ずつ入っていただきましたけれども、テストに関する専門的な知見としては、諸外国の入試に詳しい研究者や入試実務について豊富な経験を有する方にも参画をいただきました。

現在、これらの皆さんから意見発表をいただいているところですが、その後は、外部の有識者のヒアリング、すなわち本会議じゃなくて横出しで、今御指摘のあったような専門的な知見を持った皆さんからの会議もしっかり時間をとって、お話を聞いてまいりたいというふうに思いますので、その辺もぜひ見守っていただきたいと思います。

 

○城井分科員

通告を3つ飛ばしまして、議論を注目していくのはもちろんなんですが、その折に、やはり問題になったのは利益相反の問題でした。

この利益相反を正していこうと思ったときに、やはり、参加しているメンバーが外形的な公正性をきちんと確保できるか、つまり、利益相反にかかわっていない方が議論することが重要だと思います。

そこで、大臣に提案です。

検討会議のメンバーに、自分自身は試験にかかわる民間業者とはつながりがないということをそれぞれ表明してもらうことで、あらぬ疑念を払拭できると考えます。

無関係を表明できない方には外れてもらうべきです。

これらを踏まえ、以下の内容を検討会議で申し合わせることを提案します。

1つ、過去に民間業者と会食、金品の受領、有料の講演、原稿依頼などを受けたことがあれば、その事実を検討会議にて公表する。

2つ、検討会議の結論が出るまで民間業者とは一切接触しない。

3つ、やむなく接触する場合には、事前に検討会議の場で示し、事後にその具体的内容を報告する。

大臣、検討の公正性の担保のために、こうした申合せをやっていただけませんか。

 

○萩生田国務大臣

本検討会議は、あらかじめ特定の方向を前提とするのではなく、今回の一連の経緯やその過程でいただいたさまざまな御指摘を踏まえ、よりよい試験制度を構築する観点から設置したものです。各委員の先生方には、就任依頼の際にはこのような趣旨を丁寧に説明した上で御参画いただいております。

実際の議論についても、先ほど答弁申し上げたとおり、各分野における経験や専門性を生かし、過去の政策にとらわれない、さまざまな御指摘をいただいており、御懸念には及ばないと考えております。

(後略)

衆議院議員 きいたかし 福岡10区